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元UBSトレーダー設立のヘッジファンド、2年間で資産の85%失う

UBSの元トレーダーが率いる設立2年目のヘッジファンドは、今年7月末時点での設立以来のパフォーマンスがマイナス85%だったことが明らかとなった、とウォールストリート・ジャーナルが14日報じている。
UBSの元トレーダー、ジョナサン・ウッド(Jonathan Wood)氏は2006年9月、UBS時代の同僚とともに、当時欧州最大級のローンチとなったヘッジファンド、「SRMグローバル・マスター・ファンド」(SRM Global Master Fund)を設立し、約30億ドルの運用資金を調達した。

「SRMグローバル・マスター・ファンド」の投資手法は、企業買収、財務再建などに関係する企業の銘柄において長期的なスパンでロングポジションを取るものだ。しかし、昨今の世界的な金融不安により、投資先である米ベア・スターンズ、米カントリーワイド、英ノーザン・ロックなどの大手金融機関が、相次いで破綻寸前に追い込まれ、影響を大きく受けたという。

同ファンドの今年7月末時点での年初来リターンは、マイナス77%で、昨年のマイナス34%からさらに悪化。創設以来のパフォーマンスは通算でマイナス85%と落ち込んでいる。同期間において、ベンチマークであるS&P500種指数のパフォーマンスは、マイナス3.3%となっている。

同ファンドに出資している投資家にとって、さらに追い討ちをかけたのは、同ファンドが適用している非常に厳しいロックアップ条項である。この規制により、投資家は解約手続きをしても、最長で5年間は資金を回収することができない。同ファンドの投資家には、5億ドル出資したUBSなど欧州大手金融機関が名を連ねている。また、UBSのプライム・ブローカレッジ部門は、SRMに対して取引及び貸付業務を行なっている。

SRMは、英住宅金融大手ノーザン・ロックの最大社外株主だったが、ノーザン・ロックは昨年9月、資金繰りが悪化。今年2月にはイギリス政府が国有化を決めた。しかし、ウッド氏は、政府の国有化における条件に異議を唱え、現在、当局に対して司法捜査を要求している。

今年の初めには、米銀大手バンク・オブ・アメリカによる40億ドル規模でのカントリーワイドの買収案に対して、SRMはカントリーワイドの資産価値を適正に評価していないと主張している。当局への届け出によると、SRMは今年4月上旬時点で、カントリーワイド株を8%超保有していたが、6月下旬には2.4%に縮小している。

Dow Jones
14 Aug 2008 19:48 BST
WSJ:Jonathan Wood Hedge Fund Dn 85% Since Inception Through Jul



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