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ヘッジファンドと下落相場、やはり相関性低い―クレディ・スイス傘下調査会社レポート

クレディ・スイス傘下のヘッジファンド調査会社が14日に発表したレポートによると、ヘッジファンドは全般的に、上昇相場においてはパフォーマンスがベンチマークと高い相関性を示すものの、下落相場においては相関性が低くなる傾向があることが明らかになった。
レポートを発表したのは、クレディ・スイス傘下のクレディ・スイス・インデックス社。「クレディ・スイス/トレモント・ヘッジファンド・インデックス」など、各種インデックスで知られている。

同社の最新レポート「Seeking Returns in Turbulent Markets: The Case for Hedge Funds During Market Downturn」によると、ヘッジファンド業界全体の資産加重基準である「クレディ・スイス/トレモント・ブロード・ベンチマーク・インデックス」と、株式相場全体の指数である「MSCIワールド・インデックス」を比較すると、過去一年間に渡る相関性は、ピークであった2006年6月時点の0.97から、2008年同月には0.61に低下しているという。

また、2007年7月から2008年6月にかけての「クレディ・スイス/トレモント・ブロード・ベンチマーク・インデックス」は4.09%上昇し、「MSCIワールド・インデックス」のマイナス12.5%、またS&P500種指数のマイナス13%を大きく上回っているという。

同レポートでは、長期間にわたってパフォーマンスがよい、もしくは損失の少ない戦略がある一方で、逆に相場の変動が激しい場合に影響の大きいヘッジファンド戦略があることも判明した。

また、現在の市場環境と類似している過去の相場についても検証し、現在の厳しい市場環境に似ているのは、97年のアジア通貨危機、98年のロシア危機の頃であると述べている。当時は、金融市場が流動性不足に陥り、株式相場が急激に不安定になったことで、アジア通貨危機及びロシア危機が起き、巨大ヘッジファンドLTCMが破綻に追い込まれた。

同レポートは近年、損失を最小限に食い止めることができる戦略が登場していると述べる一方で、優秀な戦略は、市場崩壊を受けて移り変わっていくものであると指摘する。

また同レポートは、どのような戦略分野が、今後大きなリターンを上げるかを事前に予測することは不可能であり、現状においてヘッジファンドに投資する際には、分散投資が重要であるという当たり前の原則を、今一度思い起こす必要があると主張している。



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