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米ドラッグストア買収交渉、大株主のヘッジファンド2社反対で難航

20日付のダウ・ジョーンズによると、米ドラックストア最大手CVSケアマークによるロングス・ドラッグ・ストアーズの買収交渉が大株主のヘッジファンド2社の反対で難航し、買収価格が引き上げられる見通しとなっている。
買収に反対しているのは、ロングスの大株主で、米アクティビスト運用マネージャーのウィリアム・アックマン(William Ackman)氏が率いるヘッジファンド、パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメント(Pershing Square Capital Management)とアドバイザリー・リサーチ(Advisory Research)の2社。

ロングス(Longs Drug Stores Corp.)は米西部地区でドラッグストアをチェーン展開、アックマン氏はロングスの株式を8.8%(310万株)保有している。これにエクイティ・スワップ取引で取得済みの920万株を加えると実際の株式保有は25.8%となっている。

アックマン氏が反対しているのは、CVSが提示した買収額が低すぎるためだ。CVSの提示金額は、1株当たり71.50ドル、総額26億ドルで、これは、買収提示した12日のロングスの終値54.04ドルに対し32%のプレミアムとなっている。また、ロングスの承継負債を含めると買収総額は29億ドルに達する。

また、アックスマン氏の主張を支持するように、ニューヨーク証券取引所(NYSE)のロングスの株価もこの6日間は、買収提示額の71.50ドルを上回っている状況だ。市場は、最終的にはCVSは買収額を引き上げざるを得ないと見ている。ロングスの21日の株価は前日比50セント高の72.10ドル。

他方、ロングス株の9.2%を保有しているアドバイザリー・リサーチも20日に米証券取引委員会(SEC)に提出した報告書の中で、ロングスが保有している不動産の資産評価額に関する詳細な情報を提出するよう要求したことを明らかにしている

CVSは、ロングスの買収で取得する521店舗のうち、ロングスの直営店約200店舗と3カ所の配送センターを売却するか、あるいは、リースバック方式で再編するとし、これらの不動産の評価額を10億ドルと見積もっている。

しかし、アックマン氏は、ある不動産投資に詳しい投資家筋から、CVSによる買収後、ロングスの不用不動産が処分された場合、その不動産売却益でロングスの資産価値は今回の買収額を上回るとの情報を得ている。

ロングス買収をめぐっては、CVSのほかに、業界2位のウォルグリーン(Walgreen Co.)も関心を示しており、アックマン氏はどちらか高い金額を示した方に売却したい考え。ただ、ウォルグリーンの商圏がロングスとかなり重複するため、反トラスト法の問題に直面する可能性が高く、躊躇しているといわれる。

Dow Jones
20 Aug 2008 23:53 BST
Longs Drug Shareholders Question Value Of CVS Bid



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