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再建中の米自動車部品大手デルファイに対するGM融資案、大株主のヘッジファンドが反対

経営再建中の米自動車部品大手デルファイ(Delphi)が、元親会社である米自動車最大手GMから追加融資を受けることに対して、大株主であるヘッジファンドが反対していることが明らかとなった。ダウ・ジョーンズが21日報じている。
デルファイの大株主である米ヘッジファンド運用会社ハイランド・キャピタル・マネジメント(Highland Capital Management)とCRイントリンシック・インベスターズ(CR Intrinsic Investors LLC)は20日、デルファイがGMからの融資を3億ドル追加し、合計10億ドル規模の融資を受ける案に対して、ニューヨーク連邦破産裁判所に同案の無効を主張する訴えを起こしたという。

訴状においてハイランドは「今回の融資案は、GM側にメリットがあるだけで、デルファイにとっては赤字を拡大することにしかならず、到底受け入れがたいものだ」として、裁判所に対して同案に対する調査を要求している。

ハイランドとCRイントリンシック・インベスターズは現在、デルファイの優先債券をあわせて4.95億ドル相当保有している。ハイランドは一昨年、デルファイに対して47億ドル規模の再建案を提示していたが、デルファイ側は拒否している。

デルファイは今年初め、米ヘッジファンド運用会社アパルーザ(Appaloosa)を中心とした投資家グループから25.5億ドル規模の融資を受けて経営再建を果たす予定だったが、投資家グループが4月に契約を破棄した。現在、デルファイは投資家グループに契約を履行させるべく訴訟を起こしているが、判決が出るのは来年以降となる見通しである。そのため同社は現在、経営再建計画の見直しを図っている。

ハイランド側はGMからの今回の追加融資案について「デルファイには何のメリットもなく、GM本体の経営が厳しいために、目先の利益を確保したいだけだ」と主張している。また、今回の融資案では、デルファイの経営再建に対してGMに拒否権が与えられるので、GMの権限が増すことになるという。現状、デルファイの海外の子会社は黒字を確保しているが、この融資案が通れば、損失は拡大し、子会社も破綻に追い込まれるだろうと指摘している。

ハイランド側は「GMの融資案では何も解決しない。絆創膏のようなものだ。それも恐ろしく費用がかかり、穴だらけのものだ」と語っている。

Dow Jones
21 Aug 2008 17:09 BST
DJ Hedge Funds Ask Court To Reject New GM Financing To Delphi



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