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高リターンを上げる米クレスゲ財団、信用危機時代のオルタナティブ投資戦略

ウォールストリート・ジャーナルは8月30日付の記事で、米クレスゲ財団(Kresge Foundation)がクレジット市場危機にもかかわらず、高リターンを上げている、と報じている。
クレスゲ財団は、1924年に米ディスカウントストア・チェーン大手のKマートの創業者、セバスチャン・クレスゲ(Sebastian Kresge)氏によって創設され、図書館や食糧銀行、病院などの非営利団体に資金援助している。

現在の総資産規模は38億ドルだが、クレスゲ財団のポートフォリオマネージャーであるエドワード・フーニア(Edward Hunia)氏が1992年に最高投資責任者(CIO)に就任した当時はわずか12億ドルだったので、この16年間で3倍以上に膨れ上がった計算になる。

パフォーマンスは、過去5年間のリターンはプラス16.3%で、これは、米投資コンサルティング会社ウィルシャー・トラスト・ユニバース・サービス(Wilshire TUCS)が集計している資産10億ドル以上の財団・寄金のリターンの中央値プラス10.4%を大幅に上回っている。

また、今年6月までの過去1年間のリターンもプラス9.3%で、資産10億ドル以上の財団・寄金のリターン中央値マイナス4.7%を大幅に上回っている。

クレスゲ財団の高リターンは、エネルギー投資とヘッジファンド投資によって支えられているほか、投資先企業の社債デフォルトリスクを回避するため、CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)を積極的に利用する戦略やディストレスト戦略ファンドへの投資も寄与している。

CDS運用については、クレスゲ財団は、2007年3月からCDSを取得し始め、その後、今年1月から3月にかけて、すべてのCDSの売却、2億ドルの売買益を計上している。クレスゲ財団は国内の株式投資で15%の損失、外国株でも損失を受けたが、CDS売却益はこれらの株式関連投資損の2倍となっている。また、クレスゲ財団は今年に入ってからは、米国と同様、経営難となっている欧州の銀行のCDSを買っている。

ヘッジファンド投資については、クレスゲ財団は総資産の20%をヘッジファンドに投資、そのリターンはプラス11.9%となっている。投資先のヘッジファンドには、著名ヘッジファンド・マネジャーのジョン・ポールソン氏が運用するファンドが含まれ、同ファンドのクレスゲ財団資産の運用リターンはプラス90%となっている。

また、クレスゲ財団はプライベートエクイティ(PE)ファンドや原油・天然ガスにも投資、20%を超すリターンを上げている。

フーニア氏によると、クレスゲ財団は、インフレ調整後で年間5%のリターンを目標に掲げており、その目標達成のため、債券投資を避け、また、株式相場との連動性が薄いオルタナティブ投資に集中。つまり、株式のショート・セリング戦略やロング・オンリー戦略以外のヘッジファンドに投資しているという。

Dow Jones
30 Aug 2008 04:05 BST
WSJ(8/30)Kresge Foundation Teaches Lessons In Invest Strategy

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