トップ >  災害債券へ投資するヘッジファンド、大型ハリケーンの動向に注視



災害債券へ投資するヘッジファンド、大型ハリケーンの動向に注視

近年、災害債券への投資配分を高めているヘッジファンドが、大型ハリケーンの動向に注視している、と29日付のダウ・ジョーンズが報じている。
この数年、ハリケーンなど自然災害が増加する中で、災害債券の一種である「CATボンド(catastrophe bond)」に投資するヘッジファンドが増加傾向にある。CATボンドとは、保険会社が大規模な災害時の損失に備えて発行する債券。

例えば、ハリケーンによってある地域が大きな被害となった場合、保険会社はCATボンドから補てんを受ける一方、CATボンドの保有者は償還元本の一部が毀損されることになる。しかし、逆にハリケーンによる被害が想定内だった場合、CATボンドの保有者は、保険会社から通常よりも多くの利息を受け取ることができるという。

投資家にとってCATボンドへの投資が魅力的なのは、他の多くの債券と異なり、景気や株価、金利変動と相関性が低く、現在のような金融不安の状況においてはリスクヘッジとなる点だ。

実際、CATボンドはリスクの少ない金融商品で、2005年にカトリーナが直撃して800億ドルの被害をもたらしたときでさえ、災害適用されたCATボンドはわずか1本だったという。またCATボンドのパフォーマンス指数「the Swiss Re Cat Bond Performance Index」は、8月9日までの年間リターンがプラス18%で、同期間における債券全体の指数「Lehman Brothers Aggregate Bond Index」の5%超を大きく上回っている。

そのため昨年来、災害債券専門のヘッジファンドだけでなく、特にマルチ・ストラテジー戦略のヘッジファンドがCATボンドへの投資配分を高めている。マルチ・ストラテジー戦略はサブプライム問題以降、ほとんどの投資先が低迷しており、苦戦しているからだ。

再保険会社ガイ・カーペンター(Guy Carpenter & Co.)によると、CATボンドの新規発行額は昨年、過去最高の70億ドルを記録し、今年もすでに約27億ドルに達している。またCATボンドの流通市場も好調なパフォーマンスを維持し、拡大傾向を持続。ゴールドマン・サックスによると、今年6月時点での流通市場の規模は、年初来でプラス35%に達したという。

ガイ・カーペンターの保険関連証券部門のチー・ハム(Chi Hum)氏は「昨年は、さながら避難所に駆け込むように、クレジット市場から巨額の資金が災害債券市場に流入してきた」と語っている。

ハリケーンの季節が到来するなか、ヘッジファンド各社は、CATボンドの安全神話がこのまま維持されるか注意深く見守っている。

Dow Jones
29 Aug 2008 19:24 BST
As Storm Looms, Hedge Funds With Cat Bonds Wait And Watch

災害債券へ投資するヘッジファンド、大型ハリケーンの動向に注視に関連する記事

2008年09月の記事一覧です。

年月別ヘッジファンド情報

年収41億円の女性トレーダー

おすすめ:年収41億円、世界有数の女性トレーダー 米経済誌フォーブスは昨年2011年のヘッジファンドマネージャーの報酬ランキング上位40・・・

住まいづくりのベストパートナー

おすすめ:研ぎ澄まされた「日本の邸宅」がここに。 “Klass Design”  理想の住まい、そして快適な暮らしを手にするためには、自分にとっての最適な伴走者(パー・・・

紹介したくなる不動産投資会社

おすすめ:不動産投資で、友人に紹介できる企業とは 自分の友人・知人に誰かを紹介する、ということはある意味で大きなリスクを伴います。紹介し・・・

簡単登録でメルマガ配信。YUCASEE MEDIAメルマガ登録で限定プレゼントへの応募も!

RSS情報 RSS feed


フォローする Twitterでフォローする


他社リリース情報

YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア)とは