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米ヘッジファンド大手アティカス、ファンド閉鎖の噂を否定―損失額は年初来で50億ドル

世界経済の減速懸念が増す中、米ヘッジファンド大手アティカス・キャピタル(Atticus Capital)が傘下ファンドを閉鎖するとのうわさが市場を駆け巡っているが、アティカス側は否定している、と4日付のウォールストリート・ジャーナルが報じている。
運用資産140億ドルを誇るアティカスの創設者、ティム・バラケット(Tim Barakett)氏は「そのようなうわさを我々も耳にしたが、事実無根だ。閉鎖する必要はまったくない。弊社は潤沢な現金を保有しており、現在、投資機会を探っているところだ」との声明を出した。

4日に株価が急反落したのは、アティカスなど業績不振の一部大手ヘッジファンドがファンド閉鎖や損失補てんのために近く資産を売却するとの観測を受けて、ヘッジファンド各社が持ち株の売却に走ったからだとみられている。4日、アティカスが保有する銘柄はいずれも株価が急落した。

アティカスなどへの懸念が高まったのは、今週に入ってコモディティ専門ヘッジファンド運用会社、オスプライ・マネジメント(Ospraie Management)が巨額の損失により旗艦ファンドを閉鎖することを発表したためだとみられている。

ヘッジファンドの閉鎖・清算が相次ぐ状況について、大手投資銀行のプライム・ブローカレッジ部門責任者は、取材に対し「これまでヘッジファンドは、リーマンやベア・スターンズなど金融大手を食い物にしてきたが、いまやお互いを食い物にしている」と述べている。

多くのヘッジファンドは、業績悪化の影響で、今後数週間または数ヶ月以内に償還請求が殺到することが懸念されており、相場の下げ基調に拍車をかけている。

アティカスは今年、年初来の損失額が約50億ドルに達しており、業績は低迷している。しかし、アティカスはファンドの契約に際して強力なロックアップ条項を適用しているため、たとえ大きな損失を出しても償還請求が殺到することはないと主張。またアティカスは、流動性の低い資産へはほとんど投資していない上に、低レバレッジで運用しているため、貸し手からのマージン・コール(追い証)の影響もないだろうと説明している。

Dow Jones
04 Sep 2008 21:39 BST
WSJ: Hedge Fund Atticus Denies Rumors It Is Liquidating

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