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ヘッジファンドの現金保有率が拡大、投資機会をうかがっている兆候か

金融市場が混乱する中、ヘッジファンドの現金保有高が拡大していることが調査で明らかとなった。ウォールストリート・ジャーナルが10日報じている。
金融大手メリルリンチの調査によると、7月のヘッジファンド業界の現金保有高は、総運用資産額の8%に相当する1,550億ドルに達したという。メリルのチーフ・アナリスト、メアリー・アン・バーテルズ(Mary Ann Bartels)氏は「7月以降、相場が不安定になり、経済成長の鈍化や金融業界の混乱への懸念が強まったことから、多くのヘッジファンドが積極的なポジションを取らなかったため、現金保有率が拡大した」と指摘する。メリルによると、ヘッジファンド業界の9月2日時点での年初来パフォーマンスはマイナス7.46%。ベンチマークであるS&Pのマイナス13%は上回っているものの、市場環境を問わず絶対的リターンを確保することを謳い文句としているヘッジファンドとしては厳しい状況が続いている。特に多様なセクターや資産クラスに投資するマクロ系ファンドは7月以降、保有するテクノロジー株や資源株が低迷したためにパフォーマンスが急速に悪化。7月以降、金融株が反騰をみせる一方で、グーグルなどテクノロジー株は低迷、資源株もコモディティ相場下落で強い下押し圧力を受けて低迷している。このため、ヘッジファンドは保有していた株を売却する一方で、ショートポジションを解消したため、現金保有率が拡大したという。バーテルズ氏は、ヘッジファンドは現金を長期間保有しないので、現金保有が拡大していることは投資機会をうかがっている兆候であり、間もなく相場は上昇基調に転じるだろうと主張。季節変動要因の後押しもあり、年末の10月から12月にかけて株価が上昇基調となる可能性が高いという。バーテルズ氏は「ヘッジファンドは年末までに少しでも結果を出すことを求められているはずだ」と語っている。Dow Jones
10 Sep 2008 00:55 BST
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