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マイノリティー企業投資ファンドの優れた運用成績

マイノリティーがトップを務める企業に投資するプライベート・エクイティ(PE)ファンドは比較的高いリターンを上げているとする研究が発表された。
米財団のカウフマン基金(Kauffman Faundation)は、アフリカ系、ラテン系、アジア系などマイノリティー人種の経営する企業(Minority owned Business Enterprise、MBE)への投資を行うPEファンド(以下、MBE投資PEファンド)は、マジョリティーが率いる企業へ投資するPEファンドを上回る運用成績を残しているという研究を発表した。また、景気後退時においても、S&P500などの主要な株価指数を上回るリターンを上げているという。MBE投資PEファンドは、良好な運用成績を残した90年代に注目を集め、投資の流れが一段と大きくなっていたが、2000年にリターンの急落に見舞われた。2000年は、90年代後半から主要な資金源となっていた公的年金基金が投資規模を急速に拡大させたため、MBE投資PEファンドへの投資規模は過去最大のものとなっていた。そのため、運用成績の劇的な悪化による影響は、より大きなものとなった。また、新たに参入したファンドを中心に、MBE投資PEファンドは投資戦略を多様化させており、ハイテク企業や、マジョリティーが所有する企業への投資を推し進めている。しかし、回帰分析に基づけば、MBEやオールドエコノミー産業へ投資したファンドのほうが高いリターンを上げていることが示されている。MBE投資PEファンドは、伝統的な産業への投資からスタートしているため、以前はそれ以外の業種への投資は殆ど見られなかったが、ハイテク業種への投資を進めるにつれ、MBE投資PEファンドのリターンは低下し、一般的なPEファンドとの差異が消滅していった。とはいえ、MBE投資PEファンドのリターンは主要な株価指数を上回り続けている。また、新規参入のファンドは、パフォーマンス悪化の要因への対応に優れており、より高いリターンを上げているという。後発ファンドが成功している要因の一つには、MBE投資PEファンド全体が2000年前後の下落傾向から脱して回復基調に入っているためだと説明している。PEファンドの運用成績を測る指数である内部収益率(IRR)を見ると、2001年以降に着手されて2006年までに完了した投資案件のIRRは、29.1%という驚異的な結果となっている。上記の点を除き、高いリターンを上げているファンドは共通点として、投資規模が大きい(200万ドルは30万ドルに比べてIRRが高い)ことや、投資先企業へ積極的に関与している(人事採用の支援など)ことが挙げられている。

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