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米リーマン破綻・メリル買収が与えるヘッジファンド業界への影響

先週末のリーマン・ブラザーズの破綻とメリルリンチの吸収合併を受けて、ヘッジファンド業界が影響を受けるのは必至だとみられているが、中長期的にはプラスとなる面もある、とダウ・ジョーンズは15日付の記事で指摘している。
先週末の米証券大手の破綻・買収により、証券会社をプライムブローカーとして利用しているヘッジファンド業界では、強制的なポジションの解消や、預けている現金の引き出しが不可能となることに対して懸念が広がっている。オランダの大手銀ABNアムロ(ABN Amro)のデータによると、世界のブローカレッジ市場においてリーマンが占めていた割合は約3%で、メリルリンチは約4%だった。4月に世界第2位となる21%のシェアを誇ったベアー・スターンズがJPモルガン・チェースに買収されたことも含めると、証券大手5社中3社がブローカレッジ市場から離脱したことになる。そのため今後、証券業界第1位のゴールドマン・サックスと第2位のモルガン・スタンレーをプライム・ブローカーとして選択するヘッジファンドが増加するため、2社が手数料を吊り上げることが予想される。短期的には、すべてのヘッジファンド運用会社が利益を圧迫されるという。中でも影響を最も受けるのは、利益率の低い小規模ヘッジファンド運用会社だろう。プライム・ブローカレッジ業務を担当する証券各社が、大手よりも利益の少ない小規模ヘッジファンドに対して契約条件を厳しくすることも予想される。しかし、中長期的には、大手ヘッジファンドは今回の証券会社再編成の恩恵を受ける可能性がある、とダウ・ジョーンズは指摘。その理由は主に3つあるという。1つは、小規模運用会社が淘汰されることにより、競争が緩和されるからだという。ここ数年間、ヘッジファンド各社はポジションが重なることによって、多くの問題が生じていた。特に転換社債アービトラージ戦略のヘッジファンドは2004年時点で転換社債市場の70%以上を占めていたが、転換社債アービトラージはシステム運用のため、同じ銘柄に集中する傾向がある。実際、昨夏にはサブプライム問題が発端となっていっせいに保有株を売却しようとしたため、金融不安の一因となった。2つ目は、業績悪化に苦しむ小規模運用会社に在籍している優秀なヘッジファンド・マネージャーを今後、大手各社が獲得しやすくなるという。3つ目は、今後、小規模ヘッジファンド運用会社が相次いで破綻に追い込まれれば、投資家は大手各社に資金を預けようとする傾向が加速すると指摘。特にシステム運用を行なっていて、潤沢な資金源を確保している大手ヘッジファンド運用会社に集中するとの見通しを示している。Dow Jonews
15 Sep 2008 19:35 BST
DJ Financial News: Lehman/Merrill Woe Great News For Hedge Funds

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