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現金保有率を高めるヘッジファンド、同業他社の保有株を空売りしリターン確保

最近の金融不安により、多くのポジションを解消して現金保有率を高めているヘッジファンドが、同業他社が保有する銘柄に対して空売りを仕掛けている。【17日 ウォールストリート・ジャーナル】
リーマンなど金融大手が破綻や経営危機に追い込まれる中、ヘッジファンド全体の年初来パフォーマンスは、8月末時点でマイナス5%近くまで低下したが、ベンチマークであるS&P500種株価指数のマイナス12.6%を大きく上回っている。

大手ヘッジファンド運用会社でファンドの閉鎖に追い込まれたのは、オスプライ・マネジメント(Ospraie Management)やアンドール・キャピタル(Andor Capital)などごく一部に限定されている。

しかし今後、ヘッジファンド各社の経営が悪化する兆候があるとウォールストリート・ジャーナルは指摘。同業他社が保有する銘柄に対して、空売りを仕掛けてリターンを稼ぐヘッジファンドが増加傾向にあるからだ。ヘッジファンド運用会社は、保有株に対して空売りを仕掛けられると、損失拡大を防ぐために保有株の売却に追い込まれる可能性が高くなる。

例えば、多くのヘッジファンドから投資対象となっているAKスティール(AK Steel)とフリーポート・マクモラン(Freeport-McMoRan Copper)の株価は今週に入って、それぞれ21%、10%下落。またカルパイン(Calpine)とフォーカス・メディア(Focus Media)は、8月下旬以降24%以上急落している。

今後、多くのヘッジファンドから投資対象となっている銘柄が他にも急落することが予想されるとウォールストリート・ジャーナルは主張するが、一方で、こうした動きは12月初旬には収まる見込みだという。年末までに投資家からの償還請求がどの程度になるか、はっきりするからだ。

しかし、それまで持ちこたえられず、清算に追い込まれるファンドが今後出てくる可能性は高く、その影響もあって大きなポジションを取ることに躊躇するヘッジファンドは多いだろうとウォールストリート・ジャーナルは予測。結果的にこうした動きが、株式相場の下押し圧力となる公算が大きいと指摘している。

Dow Jones
17 Sep 2008 01:00 BST
WSJ(9/17) Heard On The Street: Hedge Funds Pick On Each Other

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