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ヘッジファンド各社、モルガン・スタンレーとの取引見直しの動き―資金引き上げも

ヘッジファンド各社は、米大手証券会社の破綻を受けて、上位2行であるモルガン・スタンレーとゴールドマン・サックスとの取引関係の見直しに入っていると、英フィナンシャル・タイムズをはじめ複数のメディアが報じている。
ヘッジファンドの多くは、ゴールドマンよりもモルガンとの取引リスクの見直しに重点を置いている模様。すでに、数社がモルガンのプライム・ブローカー(資金提供やショート取引の決済、カストディアンの役割を担う)部門との取引を中止するか、あるいは中止の方向で検討中だ。

この背景には、モルガンのCDSスプレッド(プロテクション購入コスト)が急上昇していることもあるという。現在のスプレッドは、ベア・スターンズが3月に破綻する前に比べて、1,000ベーシスポイントも上回っている。

また市場では、政府がリーマンを救済しなかったことから、市場でのカウンターパーティーリスク(取引相手の事務ミスや倒産等により取引執行ができなくなる場合のリスク)が上昇する懸念が広がっていることも取引の見直しを加速している。

モルガンのプライム・ブローカー部門に占めるヘッジファンドのウエートは勘定ベースで10%弱だが、取引中止の影響で、同部門全体の顧客勘定残高は、15日から17日にかけて、数パーセントも減少し、推定では約200億ドルになったと見られている。

モルガンはプライム・ブローカー業務では世界最大手で、ゴールドマンは同2位だが、ヘッジファンド各社は、これらの2社からドイツ銀行やシティグループ、クレディスイス・グループ、JPモルガン・チェースといった大手銀行に取引先を移している。

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