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リーマン破綻、アジア市場のヘッジファンドに大きな影響を及ぼす可能性

米国発の金融混乱で、アジア各国の多くの銀行はすでに打撃を受けているが、今後、アジアを拠点とするヘッジファンドが、特にリーマン破綻の影響を強く受ける可能性がある。【17日 ウォールストリート・ジャーナル】
ここ数日間、AIGの経営危機によりアジア各国の株式市場及び為替相場は大きな衝撃を受けた。しかし、シンガポールのヘッジファンド運用会社アルトラディス・ファンド・マネジメント(Artradis Fund Management)のポートフォリオ・マネージャー、スティーブ・ディグル(Steve Diggle)氏は「ヘッジファンドにとっては、リーマン破綻の影響のほうがはるかに大きいはずだ」と指摘している。

中でも最も打撃を受ける可能性があるヘッジファンドは、リーマンをプライム・ブローカーとして利用していたヘッジファンドだという。プライム・ブローカーはヘッジファンドの運用および決算業務を代行するほか、資金や株式の貸し出しなどさまざまな業務を担当する。

アジアのプライム・ブローカレッジ市場においては、米投資銀行最大手のゴールドマン・サックスと第2位のモルガン・スタンレーが大きなシェアを占めているが、リーマンのほかメリルリンチ、UBSなど欧米投資銀行各社も参入している。

香港のあるヘッジファンド・マネージャーは「もしリーマンをプライム・ブローカーとして利用していたとしたら、厄介なことになるだろう」と指摘する。米国の連邦破産法第11条によってリーマンに預けた資産が凍結されると、ヘッジファンド運用会社は株式やデリバティブのパフォーマンスが悪化してもポジションを解消できなくなるからだ。

今のところ、リーマンはプライム・ブローカレッジ業務の詳細や今後の見通しに関して明らかにしていないため、アジア市場においてどの程度のヘッジファンドがリーマンをプライム・ブローカーとして利用していたのかは正確に把握できていない。

また、リーマンは近年、アジア市場において急速にデリバティブ業務を拡大していたため、リーマンを通じてデリバティブ取引を行なっていたヘッジファンドは影響が必至だとみられている。今後、リーマンの清算が進むにつれて、どの程度資産を回収できるかに関心が集まっている。

リーマン破綻後、英大手銀行バークレーズがリーマンの北米の主要部門を買収する意向を表明した。しかし、今のところバークレーズは、北米以外の地域の事業部門に関しては、関係各国の金融当局と協議しているところだとして、態度を保留している。

Dow Jones
17 Sep 2008 22:30 BST
WSJA(9/18) Asian Hedge Funds Brace For Fallout From Lehman

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