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世界のファンド・マネージャー、リスク回避で債券のウエート最大に―メリル9月調査

米証券大手メリルリンチが17日発表した9月のファンド・マネージャー調査によると、回答者の61%が世界景気は今後1年間でリセッション(景気失速)入りすると予想し、リスク回避の動きも過去10年で最高潮に達したとしている。
メリルの発表によると、世界のファンド・マネージャーは、一段と防衛的で安全な投資運用戦略にシフトしており、運用期間も短縮させている。また、流動性の状況についても、「ネガティブ」という回答が「ポジティブ」を39%ポイント上回った。8月の調査に比べてポイントの差は2倍に拡大している。

「質への逃避」が高まる中で、政府債をオーバーウエートとする割合が、過去10年間で初めてアンダーウエートの割合を上回った。

また、今回の調査では、ファンド・マネージャーが株式投資に対して弱気になっていることも明らかになった。全体の24%は売り越しとしており、これは8月の6%から増加している。レバレッジの低下も顕著で、レバレッジ比率は8月の1.2倍から、9月には1.0倍に低下した。

新興国市場に対する投資は、コモディティ価格の下落や、世界景気の成長鈍化とインフレ上昇の懸念から、株式の持ち高をアンダーウエートとする割合が、2001年以来7年ぶりの高水準に達した。

特に、新興国市場の通貨は、最近の米国の金融危機の影響を受けて、今後、急激な調整局面に入る可能性が高い、とメリルは指摘している。

また、ファンド・マネージャーは、ユーロ圏に対する投資について、極めて消極的になっていることも分かった。全体の50%が欧州をアンダーウエートとしており、これは同調査が始まって以来の過去最高。

ユーロ圏の企業収益の先行き見通しが、他の地域に比べて悪いことを挙げている。さらに、全体の68%は、今後1年以内に欧州はリセッションに入るとしており、6月の13%から急増している。

欧州のファンド・マネージャーは、株式投資も高リスクの基礎資源や化学から、安全な食品・飲料セクターにシフトしている。食品・飲料セクターでは、8月にはアンダーウエートの比率がオーバーウエートを26%上回っていたが、9月にはわずか2%にまで差が縮まっている。

今回のアンケート調査は、186人のファンド・マネージャー(運用資産総額は6,410億ドル)を対象に、9月5-7日に実施された。有効回答は162人で、その運用資産総額は4,160億ドルだった。

米政府系住宅金融会社のファニーメイとフレディマックの救済策発表後の調査となっており、その後に起きたリーマン・ブラザーズの破綻など一連の金融混乱は、今回の調査時点では織り込まれていない。

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