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JPモルガン、米ヘッジファンドのシタデルとの取引を停止―退職者の採用巡り紛糾

米銀大手JPモルガン・チェースが18日、米ヘッジファンド運用大手シタデル・インベストメント・グループとの取引を一部停止した。【18日 ウォールストリート・ジャーナル】
ウォールストリート・ジャーナルが関係者の話として伝えたもので、同紙によると、JPモルガンが取引を停止したのは、シタデル(Citadel Investment Group)が今年初めからJPモルガンのキャピタル・マーケット部門の幹部を多数採用しているためだ。

JPモルガンは、こうした採用はJPモルガンと従業員との間で結んだ雇用契約に違反すると主張しているが、シタデル側はこれに反論。採用をめぐる両者間の論争は、双方の経営トップと顧問弁護士を巻き込む形でエスカレートしている。

関係者によると、17日の夜、JPモルガンの投資銀行部門の共同責任者であるスティーブ・ブラック(Steve Black)氏が、シタデルの創業者ケン・グリフィン(Ken Griffin)氏に電話を掛け、取引停止を通告。翌日には、JPモルガンのトレーダーがシタデルの担当者に取引停止の旨を伝えたという。

ただJPモルガンは、シタデルに対し、資金融資とショート取引の決済業務は引き続き行うとしており、JPモルガンの幹部もシタデルに対し、その他の取引停止については、シタデルがJPモルガンのスタッフ採用を停止すれば再開すると伝えている。

シタデルは、運用資産額が220億ドルにも達する大手のヘッジファンドとして知られ、JPモルガンも「シタデルは信用度が高く良い得意先だ」(JPモルガン広報担当者)と認めていうように、シタデルとの取引関係を完全に絶てないのが実情だ。

シタデルがウォール街の有能なスタッフをかき集めている背景には、最近の銀行や証券会社を中心とした金融混乱の事態があるといわれている。多くのヘッジファンドがこうしたヘッドハンティングを仕掛けており、今回のケースはシタデルに限ったことではないようだ。

シタデル側も、今年に入って旗艦ファンドのリターンがマイナス10%となったものの、依然、クレジット分野での投資拡大や全世界を視野に入れた投資を強化したい思惑があり、JPモルガンから多くの取締役クラスを引き抜いている。

最近では、JPモルガンの投資銀行部門の重役だったパトリック・エドスパー(Patrik Edsparr)氏が3月に退職、7月からシタデルに移籍し、現在はロンドンで100人以上のスタッフの陣頭指揮を執っている。

またシタデルは、4月にJPモルガンのグローバル債券の責任者だったデレク・カウフマン(Derek Kaufman)氏、5月にJPモルガンの証券化商品の責任者だったビル・キング(Bill King)氏をそれぞれ採用している。

Dow Jones
18 Sep 2008 17:51 BST
WSJ: JP Morgan Stops Trading With Citadel In Hiring Dispute

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