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流動性の低下したABS市場、底値到来を見込むヘッジファンドが注目

ABS(資産担保証券)市場は、昨年夏以降の金融危機を引き起こした震源地であり、流動性が大きく低下しているが、一部のヘッジファンドが将来の価格上昇を見込み、ABS投資を強めている。【24日 ウォールストリート・ジャーナル】
その1つが、英ヘッジファンド大手チェーン・キャピタル・マネジメントが運用する上場型のABS投資ファンド「Queen's Walk Investment Ltd.(QWIL.LN)」で、同ファンドは、ここ3ヶ月で、430万ユーロ相当の投資適格級ABSを取得した。

クレジット関連商品のローン金利は依然、金融市場の混乱が起こる前の2倍にまで上昇しているが、「Queen's Walk」などABS投資を進めるヘッジファンドは、金融市場が最悪期を脱した可能性があるという見方を示している。

「Queen's Walk」が23日に発表した四半期(4-6月)決算によると、同ファンドは80万ユーロの最終利益を上げ、ほぼ2年ぶりの黒字決算となった。これは、財務内容を悪化させていた不良債権処理がピークを過ぎた結果で、同ファンドのABSポートフォリオの評価損は400万ユーロに急減した。前四半期は2,210万ユーロの評価損を計上、1,710万ユーロの赤字だったのに比べるとすっかり様変わりしている。

ABS市場は、昨年夏以降のクレジット市場危機の震源となったところで、多くのヘッジファンドはABSのエクスポージャーを急速に減らしてきている。このため、ABS市場は流動性が低下し、ABSの利回りは市場が健全だった当時の6%から、約2倍に当たる13%に上昇している。しかし、個々のABS債券の中身までは、よく見られないまま売却されているのが実態だ。

「Queen's Walk」のトム・チャンドス(Tom Chandos)会長は、声明文の中で、「良好なパフォーマンスを持つABS資産がかなり割安になっている。当社は、この機会を最大限に活かせる時期に来ている」と述べ、ABS投資に意欲を示している。

Dow Jones
24 Sep 2008 00:48 BST
WSJ(9/24) Asset-Backeds Lure Hedge Funds

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