トップ >  証券会社から銀行へ、デリバティブのポジション移行を進めるヘッジファンド



証券会社から銀行へ、デリバティブのポジション移行を進めるヘッジファンド

米国のヘッジファンドは、リーマン・ブラザーズの破綻を受けて、自社のデリバティブ取引の持ち高を従来のプライム・ブローカレッジ業務を行ってきた証券会社から銀行に急速に移し始めている。【29日フィナンシャル・ニュース】
米大手証券会社リーマン・ブラザーズ(Lehman Brothers)が15日に破産して以降、リーマンとのデリバティブ取引の解消を余儀なくされたヘッジファンドは、新しいプライム・ブローカーを探さなければならなくなっている。

しかし、それに加えて、ヘッジファンドは、資産保全の観点から、クレジット市場危機を乗り越えることができる強いプライム・ブローカーを探して、取引先を従来の証券会社だけではなく銀行を含めて多様化する動きを強めている。

実際、BNPパリバやクレディ・スイス、ドイツ銀行、JPモルガン・チェースといった銀行では、デリバティブ取引の多様化を検討しているヘッジファンドとの取引が増えているという。

一方、クレディ・スイスのサイモン・イエーツ(Simon Yates)氏は、「旧来から取引関係があるプライム・ブローカーから逃げ出してくるヘッジファンドは少ない。むしろ、これまで特定のプライム・ブローカーに取引が偏っていたヘッジファンドの方が多い」と指摘する。

仏大手ヘッジファンドのADI(Alternative Derivatives & Investments)の場合、リーマンの破産に絡んだ損失の発生を理由に傘下の5本の投資信託を清算したが、この2週間を見る限り、大手証券会社ゴールドマン・サックスとの取引は変更していない。

ADIのエリック・ボンネット(Erich Bonnet)最高経営責任者は、「当社はゴールドマン・サックスにかなりのエクスポージャーを持っているが、ゴールドマンは今のクレジット市場危機を乗り越えられると考えており、取引関係を維持することを選択した」と述べている。

もう一つの大手証券会社モルガン・スタンレーでは、リーマンが破産した15日の週に「モルガン離れ」をするヘッジファンドの動きが見られた。いずれもプライム・ブローカーの多様化を検討していたヘッジファンドだったが、先週までのこうした動きは、今は止まっているという。

イエーツ氏は、「これほどまで大規模にデリバティブ取引が解消されるようなことは過去になかった。ISDA(国際スワップデリバティブ協会)には、デリバティブ取引のディーラーは破綻しない、という暗黙の認識があった」と指摘するように、想定外のベア・スターンズとリーマンの破綻がプライム・ブローカー業界の再編を促す結果となったといえそうだ。

Dow Jones
29 Sep 2008 01:01 BST
DJ Financial News: Fund Managers Rush To Shift Positions

証券会社から銀行へ、デリバティブのポジション移行を進めるヘッジファンドに関連する記事

2008年10月の記事一覧です。

年月別ヘッジファンド情報

紹介したくなる不動産投資会社

おすすめ:不動産投資で、友人に紹介できる企業とは 自分の友人・知人に誰かを紹介する、ということはある意味で大きなリスクを伴います。紹介し・・・

年収41億円の女性トレーダー

おすすめ:年収41億円、世界有数の女性トレーダー 米経済誌フォーブスは昨年2011年のヘッジファンドマネージャーの報酬ランキング上位40・・・

住まいづくりのベストパートナー

おすすめ:研ぎ澄まされた「日本の邸宅」がここに。 “Klass Design”  理想の住まい、そして快適な暮らしを手にするためには、自分にとっての最適な伴走者(パー・・・

簡単登録でメルマガ配信。YUCASEE MEDIAメルマガ登録で限定プレゼントへの応募も!

RSS情報 RSS feed


フォローする Twitterでフォローする


他社リリース情報

YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア)とは