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ヘッジファンド業界の終焉はない―悲観論が渦巻く中で専門家は否定

世界的に金融危機に陥っている中、投資銀行業界の次に標的にはヘッジファンド業界ではないかとの懸念が高まっている。しかし、専門家はヘッジファンドという業態がなくなることはなく、長期的には拡大すると予想している。【1日 ダウ・ジョーンズ】
産業界からは、ヘッジファンドが株式からデリバティブ商品まで、あらゆるものに対して投資しているために金融市場が混乱していると非難の声が上がっている。

一方、金融業界では、ヘッジファンドはリスク分散の有効な手段で、金融システムに流動性を供給する貴重なツールだと高く評価されている。

米調査会社アイテ・グループ(Aite Group)のシニア・アナリスト、デニス・バレンタイン(Denise Valentine)氏は「確かにヘッジファンドは、投機的な動きをし、デリバティブで大きな取引をするが、だからといって今回の金融危機の犯人だと考えるべきではない。主犯はほかにいる」と分析する。

バレンタイン氏によると、例えば先日、CDSなどの損失が拡大し、米政府からの850億ドルの融資案を受け、事実上の国有化が決まったAIGのほうが影響は大きいという。

6月30日時点でAIGは、世界中の金融機関などから、社債やMBSに対するCDSを4,410億ドル相当引き受けていた。CDSの契約上、AIGは手数料と引き換えに、債券などが破綻した場合は補填しなければならない。しかし、CDSの売り手は買い手でもある金融機関なので、金融機関の業績が悪化すると、AIGは処分できずに行き詰まった。

また専門家は、金融危機により投資家が「質への逃避」を選択する中、ヘッジファンド業界の再編成につながるだろうと指摘している。

米調査会社ヘッジファンド・リサーチ(HFR)によると、すでにヘッジファンド業界の総資産の88%は、上位18社が保有しているという。投資家から、バリエーション豊富な金融商品、磐石なインフラ、そして高い実績が求められる中、ヘッジファンド業界は大手と小規模ファンドの二極化が進むとみられている。

年末での解約が記録的水準となるとみられる中で、ヘッジファンド業界全体の運用資産がしばらく縮小するのは避けられない情勢だ。しかしヘッジファンドは、金融市場全体の規模からすれば、まだわずかな割合しか占めていない。

また、株式のパフォーマンスを上回る資産クラスに対する投資家のニーズは依然高く、長期的には拡大すると見て間違いない、と専門家は指摘している。

Dow Jones
01 Oct 2008 14:32 BST
DJ FOCUS: Hedge Funds Take Knocks But In It For Long Haul

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