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市場に危機をもたらした銀行、混乱を乗り切ったヘッジファンド

サブプライム住宅ローン問題を発端として、昨年8月から市場の混乱が続き、ヘッジファンドの多くが打撃を受けている。しかし、今回の危機的状況をもたらしたのは、ヘッジファンドではなく銀行であり、むしろヘッジファンドはこの難局をうまく乗り切っている――29日付のフィナンシャル・タイムズに掲載された論説記事は、ヘッジファンドは今回の市場悪化の原因ではなく、またヘッジファンドのほうが銀行よりもリスク管理に優れていたと主張している。
ヘッジファンドは2007年後半からの市場の混乱を受けて、大きなダメージを受けたものの、損失を即座にカットし、結果的には業界全体でプラス10%以上のリターンを上げた。同紙は、大部分のヘッジファンドは、銀行よりもリスク管理が優れていることを示したと指摘する。

ヘッジファンドのリスク管理が優れていた例として、同紙ではソーウッド・キャピタルの例をあげている。ボストンに拠点を置くソーウッド・キャピタルのジェフ・ラーソン氏は、債券市場での取引に行き詰まり、7月にファンドを閉鎖した。

ファンドは、投預かり資産を55%も減らし、壊滅的な打撃を受けた。ラーソン氏は市場に負けたことを素直に受け入れ、ファンド閉鎖を迅速に決定したという。あるプライムブローカーは、この話について「もしこれが、ウォールストリートの大手金融会社だったら、ゼロになるまで何もできないだろう」とコメントしている。

一方、モルガン・スタンレーは、自己勘定の取引で大幅な損失を抱えたことを8月の時点で認知していた。しかし、同社がこれを公開したのは12月の四半期決算だった。もし、同社の経営陣がより迅速に対応していれば、先月発表した94億ドルの損失が、10億ドル以下で済んだかもしれないと、同紙は指摘している。



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