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金融危機を逆手にとるニッチ戦略のヘッジファンド―ボラティリティ上昇が追い風

高い市場変動性の影響で、これまで注目度の低かった「ボラティリティ・アービトラージ戦略」のヘッジファンドが勢いづいている。【6日 ウォールストリート・ジャーナル】
ヘッジファンド戦略の大多数が低迷する中、ボラティリティの上昇に賭ける「ボラティリティ・アービトラージ戦略」が好調なパフォーマンスを見せている。

同戦略で運用するヘッジファンド運用会社、AMインベストメント・パートナーズ(AM Investment Partners)の創業者アダム・スターン(Adam Stern)氏は「世界規模でボラティリティの大幅な上昇がおきることは珍しい。現在の状況はこれまでに無かったもので、我々にとって非常に有利だ」と述べている。

スターン氏のファンドは、9月1日から28日までのリターンがプラス6%を超えている。これに対し、同時期のS&P500とナスダック総合指数はそれぞれ5.4%と7.8%のマイナスとなっている。ボラティリティ戦略ヘッジファンドから組成された「Newedge Volatility Trading Index」は年初来のリターンが7.31%のプラスで、ヘッジファンド全体のリターンを示す「Credit Suisse/Tremont Hedge Fund Index」のマイナス3.6%を大きく上回っている。

また、アジアでは多くのヘッジファンドが投資信託と同じようなロング・ショート戦略をとっているが、その中でボラティリティ戦略の勢いが増している。複数の会社がアジア市場を狙っており、スターン氏の運用会社でもシニア・トレーダーを香港に移籍させている。また仏ソシエテ・ジェネラルは、グローバルなボラティリティに投資するファンドを準備しているという。

業界関係者によると、大型のヘッジファンドが、戦略の一つとしてボラティリティ・アービトラージ戦略をとっているケースもあるが、この戦略を専門とするファンドは殆ど無く、この戦略で運用するヘッジファンドの運用資産総額は、約100億ドル程度であるという。

Dow Jones
06 Oct 2008 01:04 BST
WSJ(10/6) Markets' Volatility Pays For Niche Hedge Funds

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