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買収ファンド、今後の収益に懸念高まる―信用危機直前までの取引高は7,300億ドル

大手プライベートエクイティ(PE)ファンドは、昨年夏のクレジット市場危機が起こる前の1年間に、7,300億ドルもの巨額の資金を企業買収に使っていたことが明らかになった。【6日 ファイナンシャル・ニュース】
これは、調査会社ディーロジック(Dealogic)がこのほどまとめた世界の主要PEファンド25社の投資調査で明らかになったもの。同社は来週、詳細な報告書を公表する。

ディーロジックによると、昨年8月のクレジット市場危機が発生する前の1年間(2006年8月-2007年7月)で、世界全体のレバレッジド・バイアウト(LBO)は過去最高の1兆ドルを記録したが、そのうち、約75%に相当する約7,300億ドルが大手25社で占められた。

今回の調査結果で明らかになったのは、昨年夏に発生した金融市場の混乱以降も、大手25社が約7,300億ドルもの巨額のエクスポージャー(金融資産のうち、市場リスクにさらされている資産規模=リスク資産残高)を保有し続けているという事実だ。市場混乱や景気後退の影響を考慮すると、買収先企業の経営悪化が予想される。

このため関係者は、今後、25社が投資家にリターンを提供することが難しくなったと見ている。そればかりか、資産運用の拡大やバランスシートが悪化した買収先企業の支援のために必要とされる新規資金の流入も、困難に直面する可能性が出てきたと見ている。

大手PEファンドの数社と取引関係がある銀行関係者は、投資先企業の75%はPEファンドの思惑通りに成長していないと指摘。また、ある投資顧問会社は、通常PEファンドのリターンは投資額の2.5倍が目安となるが、多くのPEファンドは、昨年夏以前のエクスポージャーに対するリターンを2倍にできるか疑問だという。

25社のうち、投資規模による上位5社は、コールバーグ・クラビス・ロバーツ(Kohlberg Kravis Roberts)、ブラックストーン・グループ(Blackstone Group)、TPGキャピタル(TPG Capital)、アポロ・マネジメント(Apollo Management)、カーライル・グループ(Carlyle Group)となっている。この5社が手がけた買収案件の規模は総額で3,863億ドルとなる。

また、株式取得による出資は、5社合計で810億ドル。内訳をみると、KKRが204億ドル(案件数は32件)で最も多く、次いでブラックストーンの181億ドル、TPGの176億ドル、アポロの141億ドル、カーライルの104億ドルとなっている。大手25社の株式による出資は総額で1,873億ドルとなり、7,300億ドルの26%に相当する(いずれも、ディーロジックとフィナンシャル・ニュースの推計を基にした数値)。

PEファンドの今後について専門家は、「PEファンドは今後苦しい展開が予想されるが、ロックアップ(解約停止)や有利な融資条件を結んでいるという利点がある。問題は、出資金が何時戻ってくるのかということだ。PEファンドがどんなに優秀でも、経済全体の流れに逆らうことは出来ない」と述べている。

Dow Jones
06 Oct 2008 15:11 BST
DJ Financial News:Buyout Giants Spent $730B On Deals At Mkt Peak

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