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ヘッジファンド業界、複合的な原因で強まる資金回収の動き―株式売却で下げ加速

ヘッジファンド業界は、資金償還請求が殺到する中で償還資金の調達のため、保有株の処分売りの動きを強めており、株式市場での下落圧力の一つとなっている。【8日 ダウ・ジョーンズ】
今月に入って、ダウ工業株30種平均は15%も下落している。これがすべてヘッジファンドによる資金償還が原因になっているわけではないが、一つの要因となっていることは間違いない。

投資家がヘッジファンドに資金償還を請求するのは、投資先ヘッジファンドのパフォーマンス悪化が大きな要因の一つとされるが、それだけが原因ではなく、他にも複合的な要素が絡み合った原因もあるようだ。

一つは、ファミリーオフィスや個人の富裕層が顧客となっている小規模なファンド・オブ・ヘッジファンズ(FoHF)で、資金償還請求が殺到しているため、それらのFoHFが投資している個々のヘッジファンドから資金を回収しているケースだ。

また、年金基金など機関投資家の一部では、外部資金を調達してヘッジファンドに投資しているが、最近の信用収縮で資金調達が難しくなったことを理由に、ヘッジファンドとの資産運用契約を解約、資金償還を請求するケースもある。

これは、年金基金が資金調達に使っているコマーシャルペーパー(CP)の市場が買い手不在で事実上、凍結状態になっているのが原因だ。このため、年金基金は資金調達ができず、ヘッジファンドへの投資を削減している。

特に、最近ヘッジファンドに対する資金償還請求が増加している理由には、9月のパフォーマンスが10年ぶりの最悪な状況になったことが大きい。米調査会社ヘネシー・グループ(Hennessee Group LLC)によると、業界のパフォーマンスを測るヘネシー・ヘッジファンド・インデックスはマイナス6.2%となっている。

通常であれば、投資家が資金償還請求を9月末までに申し込めば、12月に償還されることになっている。このため、一部のヘッジファンドでは、すでに今年の償還予想額を決めているが、その予想額が想定のレベルを上回っている状況にあるという。

アクティビスト・ヘッジファンドとして知られる、米パーシング・スクエア・キャピタル(Pershing Square Capital Management)のビル・アックマン(Bill Ackman)氏は、年内いっぱいは、ヘッジファンドは資金償還の影響を受け続けると予想している。

なお、投資家側からの資金償還に加えて、ヘッジファンド自体もプライム・ブローカーが信用収縮で現金を手元に溜め込んでいるため、資金調達ができず、株式市場から離れて行っていることも株価低迷に拍車をかけている。

Dow Jones
08 Oct 2008 19:10 BST
DJ Investor Redemptions Causing Hedge Funds To Sell Some Stocks

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