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リーマン破綻と金融混乱がヘッジファンドにもたらした影響とは―調査会社レポート

調査会社のクレディスイス/トレモントは、現在の金融危機がヘッジファンドのパフォーマンスに与える影響について、ヘッジファンド・マネージャーを対象に聴き取り調査を実施した。
調査では、様々なタイプのファンド・マネージャーから、リーマン・ブラザーズの破綻や空売り禁止措置がファンドの運用成績にどのような影響を与えているのか、また、現在の難しい市場環境の中でどのような対策を取っているかについて聴き取りを行った。

破綻したリーマンは、プライム・ブローカレッジ業界において約5%のシェア(約1000億ドル)を保有していた。今回の調査では、リーマン・ブラザーズに関するカウンターパーティーリスクは、ヘッジファンドにとって限定的なものだったと結論付けている。

多くのマネージャーは、リーマンの破綻を予測しており、9月15日にリーマンが破産申請を行う前に予防策を施していた。また、大型ファンドの多くは複数のプライム・ブローカーを利用しているため、単独のプライム・ブローカーへの依存度が低いということが明らかになった。

金融株の空売り規制と空売りポジション開示措置による影響は、ファンドの戦略によって大きく異なる。転換社債アービトラージ戦略は、転換社債に対応する株式のヘッジを施すことが出来なくなり、大きな影響を受けた。

その一方で、空売りの禁止は一部の金融銘柄に限られていたため、金融セクターに関与していないファンドへの影響は限定的だった。しかしながら一部のマネージャーは、ポジションを開示することを避けるためにポートフォリオの構成を変更しているため、これが今後のパフォーマンスに影響を与える可能性がある。

現時点で好調な運用成績を残しているのは、大半がショートバイアスのファンドである。また、ヘッジファンド全体では現金の保有比率が高まっており、今後予想される償還請求への準備、レバレッジの解除、収益機会への期待といった理由から、現金を保有していると見られる。

さらに、短期的には金融機関の貸し渋りによって資金調達コストが上昇し、当局による規制強化が投資判断に影響を及ぼすという見方がある。

現時点の速報値によると、クレディスイス/トレモント・ヘッジファンド・インデックスは9月の総合指数が6%以上のマイナスとなっている。これに対し、S&P500は約9%のマイナスとなっている。

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