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米金融当局「ポートフォリオ・パンピング」による違法行為でヘッジファンドに制裁

米証券取引委員会(SEC)は16日、資産価値の不正な操作を行った疑いのある米ヘッジファンドに対し、制裁金及び賠償金の支払いと投資顧問業への関与を禁止する処罰を下した。
米投資顧問会社メドキャップ・マネジメント&リサーチ(MMR)と同社代表のチャールズ・トニー氏は、「ポートフォリオ・パンピング(portfolio pumping)」と呼ばれる手法によってファンドの資産価値を偽装し、ファンドの投資家を欺いたとの疑いがかけられていた。

ポートフォリオ・パンピングとは、ファンドの資産価値を評価する直前に、保有銘柄に対して大量の買い注文を出して価格を吊り上げ、資産価値を偽装する違法行為。

MMR傘下のヘッジファンド「MedCap Partners」は、2006年9月に著しい損失を出し、投資家から多くの償還請求が寄せられていた。トニー氏は同年9月末の4日間に、「MedCap Partners」が保有していた取引高の少ない店頭売買株式を、MMRが運用していた別のファンドを通じて大量に購入した。これにより、問題の銘柄は株価が0.85ドルから3.72ドルにまで跳ね上がった。

この銘柄は「MedCap Partners」のポートフォリオのうち3分の1以上を占めていた。同ファンドは資産価値を2,900万ドル水増しして投資家に通知していたという。不正行為による粉飾がなければ、このファンドは四半期ベースで40%のマイナスだったとSECは見ている。後にMMRの資産価値は以前の水準にまで下落した。

トニー氏は「MedCap Partners」の投資家に対し、ファンドの保有銘柄が「反発した」と説明し、粉飾した資産価値に基づいて管理報酬を請求していた。

運用会社MMR及びトニー氏とSECは、水増しした資産額に基づいて請求した管理報酬の約7万ドルを返還し、10万ドルの制裁金を支払うことで合意した。また、トニー氏には投資顧問業への関与を1年以上禁止する制裁が科された。

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