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金融混乱による業績悪化で記録的データが飛び交うヘッジファンド業界

金融混乱を受けて、ヘッジファンド業界では資金流出とパフォーマンス悪化の両面で、過去に例がない記録的なデータが次々と出ている。【17日 ダウ・ジョーンズ】
今年の第3四半期、ヘッジファンド業界の総運用資産は、過去最大となる2,100億ドル減少した。これは、米調査会社ヘッジファンド・リサーチ(HFR)が発表した数値だが、投資家による償還も310億ドルと過去最大規模に達しており、戦略、投資先地域を問わず、資金の流出が拡大した。

償還請求に関しては、第4四半期でさらに記録を更新するとみられている。多くのヘッジファンドは年1回しか償還を認めておらず、直近の手続き期限は9月末日だった、それを受けて、JPモルガン・チェースは、第4四半期の償還請求がおよそ1,000億ドルに拡大するだろうと、今月始めに発表したレポートで予想している。

しかし、過去何度もヘッジファンドの予想を上回る償還請求が発生したため、第4四半期は1,000億ドルを上回る可能性が十分ある。また一部ヘッジファンドは、年末までに投資家へ返金するために、すでに保有株の強制売却に追い込まれているという。

業界全体の今年のパフォーマンスは、ベンチマークである株価指数を上回っているものの、年初から苦戦が続いている。HFRによると、ヘッジファンド業界全体のパフォーマンスを示すヘッジファンド総合指数は、9月にマイナス4.68%となった。また、9月末時点での年初来パフォーマンスはマイナス10%超を記録、運用低迷にドル安が追い討ちをかけた格好だ。

また、シンガポールの調査会社ユーリカヘッジのデータでは、ヘッジファンド業界は9月、445億ドルの損失を被ったという。

10月に入っても、運用低迷に歯止めがかかる様子は見られない。シタデル・インベストメント・グループ(Citadel Investment Group)のような大手運用会社も、大幅な損失を出しているほか、ハイランド・キャピタル・マネジメント(Highland Capital Management)のように、傘下ファンドを閉鎖した運用会社もある。

また、今後の損失拡大に備えて現金保有率を高めている運用会社も多い。スティーブン・コーエン(Steven A. Cohen)氏が率いるSACキャピタル・アドバイザーズがその一例といえる。

HFRによると、資金流出と損失拡大により、ヘッジファンド業界全体の総運用資産は第2四半期末時点で、すでに1.93兆ドルから1.72兆ドルに減少している。

Dow Jones
17 Oct 2008 15:14 BST
Hedge Funds Breaking Records, But Not The Ones They Want To

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