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システムトレードのコモディティ投資型ヘッジファンド、金融混乱でも一人勝ち

システムトレードを用いたコモディティ投資型ヘッジファンドだけが、原油価格などが急落する中で、高いパフォーマンスを上げ一人勝ちしている。【20日 ダウ・ジョーンズ】
システムトレードは、過去の検証可能な数値や指標などの組み合わせで作成・検証した一定の売買ルールに基づいて行う投資手法で、売買注文を自動執行するプログラム売買を利用するケースが多い。

このシステムトレードによるコモディティ投資は、原油などのコモディティ価格が上昇、あるいは、下降のいずれかの長期トレンドを示しているときは、価格トレンドを追い求めるよう設計されている。そのため、プログラム売買で自動執行される売買注文が大量に出た場合、価格が爆発的に上昇、あるいは下落するといった傾向がある。

今年7月、原油など多くのコモディティ市場で、価格が乱高下して不安定となったことから、システムトレードを用いたコモディティ投資型ファンドのリターンは悪化した。しかし、原油価格が長期低下傾向を示したことから、9月のリターンは再び上昇している。

バークレイズヘッジ(BarclayHedge Ltd.)によると、9月のヘッジファンド全体のリターンはマイナス7%だった。また、運用者のファンダメンタルズや経験、勘といった裁量的なもので投資判断する自己裁量トレード型ファンドのリターンは横ばいだったが、システムトレードのコモディティ投資型ファンドは、総じてプラス2%となっている。

米国標準油種であるWTIの価格は、9月は13%下落、過去3ヶ月では半分にまで下落したが、米ジョン・W・ヘンリー(John W. Henry & Co.)傘下のシステムトレードのコモディティ投資型ファンド「GlobalAnalytics」の9月のリターンはプラス20.4%だった。

また、英ウィントン・キャピタル・マネジメント(Winton Capital Management)傘下のシステムトレードによるコモディティ投資型ファンドも、9月のリターンはマイナス0.4%となったものの、年初来リターンは依然プラス9%を維持している。

ジョン・W・ヘンリーのマッソー・ドリスコル(Matthew Driscoll)最高投資責任者(CIO)は「ここ数ヶ月の原油価格は明らかに下降トレンドなので、我々のシステムトレードのモデルも、そうしたトレンドに調整ずみだ。今後も引き続きリターンが期待できる」と話す。

システムトレードのコモディティ投資型ファンドは、コンピューターモデルに基づいて売買するクオンツ・ファンドに似ているともいえる。ただ、クオンツ・ファンドは昨年、損失が拡大し、一部で保有株の処分売りを余儀なくされている。一部のクオンツ・ファンドでは、投資手法を人間の判断を加える方向に修正している。

システムトレーダーは、ヘッジファンドがリターンの悪化や資金償還の急増、資金調達難という苦境に立たされているのを尻目に見ながら、原油市場から資金を吸い上げ、我が世の春を謳歌しているようだ。

Dow Jones
20 Oct 2008 20:42 BST
Sustained Oil Losses Benefit Trend-Following Traders

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