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米ヘッジファンド・ポールソン、15-25%のプラスリターン維持―金融混乱を事前に予測

金融危機でヘッジファンド業界の自然淘汰が進む中、著名ヘッジファンド・マネージャーのジョン・ポールソン氏(52)は数少ない勝ち組の一人となっている。【24日 ウォールストリート・ジャーナル】
ポールソン氏(John Paulson)が率いるヘッジファンド・ポールソン(Paulson & Co.)は、昨年サブプライムローンの下落に賭けた戦略で成功を収め、運用資産が150億ドル強も増大したことで知られる。同社の旗艦ファンド3本は、今年に入ってもプラス15-25%の好調なリターンを維持し、業界平均のマイナス17%強とは対照的な結果となっている。この好成績を受けて、今年のポールソン氏の報酬額は、昨年の30億ドル強には及ばないものの、5億ドル強になる見通しだ。ポールソン氏の成功の秘訣は、金融セクターの下落リスクに賭けた株式ショート戦略を徹底したこと、また、現金保有率を高めて次の投資機会を待つこと、コモディティ投資の抑制などが挙げられる。実際、ポールソン氏は経営難に陥っている金融セクターへの投資に備えて、10億ドル強の資金を集めたが、まだ投資には動いておらず、ポートフォリオ全体に占める現金比率は、依然50%以上のままだ。ポールソン氏とポートフォーリオ・マネージャーのパオロ・ペレグリニ(Paolo Pellegrini)氏ら70人のスタッフは、今年、サブプライム問題が金融システム全体に波及すると予測、英国など世界の主要金融機関に対し、ショートポジションを取ってきた。ポールソン氏は、今年に入ってアラン・グリーンスパン(Alan Greenspan)前FRB議長を顧問に起用して話題になったが、「我々はマクロ戦略のファンドではない」と前置きした上で、「世界経済はリセッション(景気失速)に入り、株式相場は崩れると判断している。ロングポジションを減らし、ショートポジションを増やした」と話す。またポールソン氏は、コモディティや高リターンの住宅ローン債権に絡んだ株式は避けている。昨年後半までは、サブプライムローンに対するCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)で巨額の利益を上げていた。しかし、その後に市場環境が悪化すると予想し、サブプライム・モーゲージ担保証券のリスク指標となっているABS指数の悪化に賭けた投資戦略に転換している。破格の収入を得た後もファンドの運用を続ける理由に関して、ポールソン氏は「テニスのウィンブルドンと同じだ」と指摘する。「一度優勝したからといって出場しなくなるということは無い。また出場し、再び優勝したいと願うものだ」と述べている。


THE WALL STREET JOURNAL
24 Oct 2008 03:39 GMT
WSJ(10/24) UPDATE:Paulson & Co. Scores Again This Year

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