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米著名投資家バフェット氏、早過ぎた投資で損失先行

投資判断に定評のある米著名投資家のウォーレン・バフェット(Warren Buffett)氏もこれほど相場が下落するとは予想しなかったようだ。【26日 ウォールストリート・ジャーナル】
これまで、バフェット氏はその相場を見抜く卓越した洞察力から「オマハの賢人」(バフェット氏はネブラスカ州オマハ出身)と呼ばれ、業界関係者から高い評価を享受してきたが、最近は投資のタイミングが早すぎたことから損失が先行している。バフェット氏は、今月17日にニューヨーク・タイムズ紙とのインタビューの中で、国内の株式を積極的に買っている、と話していた。しかしそれ以降は、皮肉にもS&P500株価指数が約7%も下落している。仮に投資のタイミングに限定すれば、バフェット氏のこれまでの輝かしい評価は違ったものになるだろう。最近でもCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)と株価指数オプションのデリバティブ取引で、同氏が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)は巨額の評価損に見舞われており、第3四半期(7-9月)決算内容は悪化の見通しだ。CDSの場合、バークシャーは北米CDS市場で、ジャンク級の企業の社債のプロテクションの売り手として取引を積極化している。2006年末から今年6月ごろにかけては、CDSの取引高を88億ドルとし、2倍強にまで増大させていた。しかし、第1四半期(1-3月)のCDS取引では4.9億ドルの評価損を計上、第2四半期(4-6月)は1.36億ドルの評価損にまで改善したものの、現在のクレジット市場の悪化を考えると、第3四半期には評価損が拡大する恐れがある。また、バークシャーは2007年から今年上期にかけて、国内外の4本の株価指標オプションへの投資を拡大しているが、これも第3四半期決算で評価損が見込まれている状況だ。バークシャーは、9月にゴールドマン・サックスに50億ドルの出資を決めたが、その後、ゴールドマンの株価は経営不安から暴落した。ただ、政府が金融安定化対策の一環として、ゴールドマンに100億ドルの公的資金注入を発表してから株価は落ち着いている。もし、こうした政府の対策がなければ、バークシャーのゴールドマンへの投資はリスクに直面していただろう。オマハの賢人は、未来を予測するための新たな水晶玉を手に入れる時期に来ているようだ。


THE WALL STREET JOURNAL
26 Oct 2008 22:59 GMT
WSJ(10/27) Heard On The Street: The Oracle's Bad Timing

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