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世界の主要ヘッジファンド、欧州の「UCITS指令」に従う動き広がる見通し

世界の主要なヘッジファンドの大半は、今後、EU(欧州連合)が1985年に導入した投資信託に関する統一ルール「UCITS III」を採用することになりそうだ。
ヘッジファンドなど資産運用会社の幹部を集めた金融セミナーが28日、ロンドン市内のホテルで開かれ、欧州ヘッジファンド運用大手ブレバン・ハワード・アセット・マネジメント(Brevan Howard Asset Management)のパートナー、フィリップ・レスピナード(Philippe Lespinard)氏らが基調講演し、UCITS指令を採用するメリットを力説した。UCITS(undertakings for collective investment in transferable securities)とは、EU圏内で、ある国で認可・承認を受けた投資信託が他の国で改めて認可・承認を受けなくても販売できるようにするための一連のルールで、「譲渡可能証券への集団投資のための引受」とも訳されている。UCITSの最新バージョンは「UCITS III」。UCITSの適格投資資産が従来の「譲渡可能証券」に加えて「他の流動性ある金融資産」に拡大され、短期金融商品、金融デリバティブや他のUCITSへの投資も2004年2月から可能となっている。なお、商品ファンドや不動産ファンド、ヘッジファンドやプライベート・エクイティ・ファンドなどは、UCITSの対象として明示されていない。しかしその後の改正で、ファンドの純資産総額の100%まで空売りやデリバティブを使ったレバレッジの活用が認められる集団投資スキームの設定が可能となり、ヘッジファンドも認可が可能になっている。現在、UCITS IIIの認可を受けたファンドで、欧州や南米、アジアで機関投資家や一般投資家に販売されているファンドは6.4兆ドルに達していると推定される。また、ある業界調査によると、アジアで一般的に販売されているファンドの70-80%は、UCITS III準拠になっているという。この日の講演では、レスピナード氏は、「UCITS IIIは、広範な投資家からの資産運用の透明性に対する要求に応えており、130/30戦略(ショート戦略を取るものの、基本的には従来のロング戦略の延長線上にある戦略)やアブソリュート・リターン(絶対収益)戦略の隆盛に寄与している」と話した。また、セミナーを主催したアイルランドの投資顧問会社カルネ・グローバル(Carne Global)のCEO(最高経営責任者)、ジョン・ドナヒュー(John Donohoe)氏は、「巨額の運用資産を抱えるヘッジファンドの大半が、UCITS IIIを遅かれ早かれ採用することになるだろう」と述べている。



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