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アジア投資のヘッジファンドでディストレスト債権戦略が勢い増す―米系ファンドが主流

アジア地域に投資するヘッジファンドは、以前から株式が主要な投資先だったが、最近ではディストレスト債権戦略ファンドの勢いが高まりつつある。【29日 DJ-フォーカス】
この背景には、株価低迷で資産運用難に陥っているヘッジファンドの保有資産売却圧力が高まり、相当なバーゲン価格となっているディストレスト債権が増えていることがある。シンガポールのヘッジファンド調査会社ユーリカヘッジ(Eurekahedge)によると、アジア地域でこうしたディストレスト債権戦略を取るファンド(ハゲタカ・ファンドとも呼ばれる)は、約20本存在するという。こうしたディストレスト債権戦略は、運用資産額が最低でも10億ドル以上のファンドが一般的で、アジアの場合、ADMキャピタル(ADM Capital)やアッシュモア・インベストメント・マネジメント(Ashmore Investment Management)、アベニュー・キャピタル・グループ(Avenue Capital Group)、ブラックストーン・グループ(Blackstone Group)などの米国系ファンドが主流だ。しかし、最近は新興勢力の台頭も目立っている。シンガポールのアートラディス・ファンド・マネジメント(Artradis Fund Management)はその一つで、運用資産額は40億ドルと大きい。最近もアジア地域の割安な転換社債の買い取りを目指す新ファンドを設定し、5億ドルの投資資金の調達を開始している。JPモルガン(J.P. Morgan)のアジアのプライベートバンク部門のオルタナティブ投資責任者、ジョセフ・パチーニ(Joseph Pacini)氏は、「アジアでのデフォルト率は、昨年のこの時期は1%未満だったが、今年は15%未満にまで高まっている。今後数ヶ月は、こうしたディストレスト債権戦略ファンドにとって、投資機会は増える」と指摘する。ただ現時点では、ディストレスト債権戦略ファンドの運用成績は低迷している。しかし、一部のファンドは、ゲームはまだ始まったばかりで、今後リターンの急速な回復の可能性が大きいと見ている。米調査会社ヘッジファンド・インテリジェンス(HedgeFund Intelligence)のディストレスト債権戦略(Absolute Return Distressed Debt)指数は、9月までの年初来リターンがマイナス8.7%となっており、業界全体のパフォーマンスを示す総合(Global Composite)指数のマイナス3.71%を大きく下回っている。


Dow Jones
29 Oct 2008 08:35 GMT =
DJ FOCUS:Asian Hedge Funds See Opportunities In Distressed Debt

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