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スワップ取引の評価巡り、ヘッジファンドと銀行が対立―英バークレイズは訴訟沙汰に

ヘッジファンドと銀行との間で、スワップ取引の対象債券の適正な評価額を巡って摩擦が生じている。【10月31日 ダウ・ジョーンズ】
トータル・リターン・スワップは、保有する債券(社債やローン債権など)の信用リスクを回避する方法で、信用リスクの売り手と買い手との間で、債券が生み出す全損益(元利金支払いと評価損益)とLIBOR(ロンドン銀行間取引金利)などの市場金利を交換する取引。保有債券の信用リスクを回避するため、銀行(保証の売り手)は、ヘッジファンド(保証の買い手)とスワップ契約を結び、ヘッジファンドに債券の元利金を支払う代わりに、LIBORなどの変動金利を受け取っている。また取引最終日の時点で、スワップ取引の対象債券の価格が上昇して評価益が発生している場合には、銀行はヘッジファンドに評価益を受け渡す。反対に、債券価格が下落して評価損が発生している場合には、ヘッジファンドは銀行に評価損を支払うことになっている。トータル・リターン・スワップ取引市場は相対取引のため、市場規模は明らかではないが、推定で500億-1,000億ドルと見られている。しかし、最近の信用市場危機で債券市場は買い手不在となっており、銀行が保有している債権(スワップ取引の対象債券)の価格が急落している。このため、ヘッジファンドはその評価損を穴埋めするため、銀行から追加の担保差し入れを要求されている。現在、ヘッジファンドはパフォーマンスの悪化で投資家から資金償還の請求で苦しんでいる上、銀行からは証拠金の追加を求められているため、ヘッジファンドは保有資産の売却に迫られている。そのため、スワップの対象債券の価格が著しく下落している。こうした状況において、トータル・リターン・スワップ取引などで3-4倍のレバレッジをかけているヘッジファンドの多くは、銀行からの追証請求で、レバレッジ解消(リスク投資回避で証券を売却し資金を回収すること)に追いやられているという。このため、ヘッジファンドと銀行の間では、債券の適正な評価額を巡って対立が起きており、英バークレイズ銀行はヘッジファンドから訴訟を起こされている。この問題を巡っては、今後法廷での争いが増加すると見られている。


Dow Jones
31 Oct 2008 19:49 GMT =
DJ Banks, Funds Seen Fighting Over Troubled Total Return Swaps

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