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転換社債アービトラージ戦略のヘッジファンド、年初来リターンが急速に悪化

米転換社債市場の相場下落で、転換社債アービトラージ戦略のヘッジファンドで、年初来リターンが急落している。【3日 ウォールストリート・ジャーナル】
米調査会社ヘッジファンド・リサーチによると、転換社債アービトラージ戦略型(割安な転換社債を買う一方で、同一発行体の株式を売却して利益を確保する戦略)のヘッジファンドは、年初来平均リターンがマイナス約50%に達している。特に、10月の月間リターンはマイナス35%という顕著な下落となっている。メリルリンチ証券によると、2,000億ドルの転換社債市場の規模も年初来で36%も縮小している。JPモルガン(JP Morgan)傘下のハイブリッジ・キャピタル・マネジメント(Highbridge Capital Management)は一時、340億ドルもの運用資産額を誇っていたが、最近の転換社債の下落で、年初来リターンはマイナス22%と、同社創業以来、初めてリターンがマイナスとなっている。シタデル・インベストメント・グループ(Citadel Investment Group)も年初来リターンはマイナス35%で、その4分の1以上は転換社債の投資損失の影響による。転換社債専門のジャブレ・キャピタル・パートナーズ(Jabre Capital Partners)も年初来リターンはマイナス15%超となり、最近、従業員の約15%をレイオフしている。転換社債の相場が下落しているのは、最近の金融市場の混乱を受けて転換社債の手仕舞い売りが進んでいるためだ。また、発行体企業の経営に対して、健全性に問題が発生しており、転換社債の裏付けとなる株価が下落していることも背景の1つにある。相場下落の要因はヘッジファンドにもある。ヘッジファンド自体が、時に発行済み転換社債残高の70%を保有することもある、転換社債市場で最大のプレーヤーだったが、運用成績の悪化で投資家から資金償還請求に迫られて、保有資産の換金売りを進めているのが現状だ。また、ヘッジファンドは、転換社債市場は過去の経験から大崩れすることはないと見て、リスクヘッジをほとんどしない傾向があり、これが裏目に出ているともいえる。その他、リスク回避の一環として、大手銀行も保有する転換社債を処分売りしていることも、転換社債の相場下落に影響しているようだ。


Dow Jones
03 Nov 2008 23:46 GMT
WSJ(11/4) Convertible Bonds Cause Hedge Funds Serious Pain

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