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米ヘッジファンド運用大手シタデル、複数の金融機関が追証差し入れ迫る

米ヘッジファンド運用大手シタデルは、運用資金の借入先である銀行や証券会社から、追加保証金(追証)の差し入れを求められている。【7日 ウォールストリート・ジャーナル】
シタデルが追証差し入れを迫られているのは、最近の急激な株価下落で投資損失が拡大したためと見られる。米国の株式市場は、先週の5-6日の2日間だけでも、ダウ平均の下げ幅が929.49ドル(約10%)と、1987年10月20日以来21年ぶりの大幅下落を記録した。パフォーマンスの悪化で投資家からの資金償還(解約)に直面しているヘッジファンドが、保有株式の売却を急いでいる影響が見られる。こうした最近の急激な株価下落で、運用資産額160億ドルを有するシタデル・インベストメント・グループ(Citadel Investment Group)では、旗艦ファンドの年初来リターンがマイナス40%近くまで悪化している。現在、シタデルに資金融資を行っているプライム・ブローカーのゴールドマン・サックス・グループ(Goldman Sachs Group)、ドイツ銀行(Deutsche Bank)、メリルリンチ(Merrill Lynch)の3行がシタデルと折衝を行い、追証を請求している状況だ。先月、市場では一時「シタデル危機説」が流れた。驚いたシタデルは急きょ、2週間前の10月下旬に、投資家向けの電話会議を開き、同社の保有資産全体の30%が現金と米国国債であるほか、80億ドルの信用枠が手付かずで残されている、と発表している。また、資産運用状況についても、一部の事業では今年の業績が順調に推移していることや、投資リスクの低減、借入金の削減などの対策を進めていること、さらに最近のパフォーマンスも改善していることを強調している。また、融資を行っているゴールドマン・サックスやドイツ銀行も、異口同音に「シタデルは優良な顧客であり、通常の取引関係を維持している」としている。シタデルはここ数年間、苦境に陥っていた同業他社からディストレスト資産を買い取る手法で業績を伸ばしてきた。ソーウッド・キャピタル(Sowood Capital)やアマランス(Amaranth)から価値が急落した証券を買い取り、その後、値上がり益を享受している。しかし昨年、MBS(住宅ローン担保証券)投資で損失が発生したイートレード・ファイナンシャル(E*Trade Financial)に25.5億ドルの投資を行ったが、イートレードの転換社債の価値は急落した。このように、思惑が外れるケースも見られる。一方シタデルは、金融市場危機に対応するための体制作り関して、非常に力を入れている。シタデルの投資家の大多数は、ロックアップ(解約停止)期間の延長に応えている。また、シタデル自体も業界初の5億ドルの社債を発行し、会社存続のための恒久的な資本調達に乗り出しているところだ。


Dow Jones
07 Nov 2008 03:40 GMT
WSJ(11/7) Hedge Fund Selling Puts New Stress On Market

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