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米短期国債、利回りがゼロ%近辺まで急低下―背景にヘッジファンドの動きも

このところの「質への逃避」の進行により、米短期国債に対する需要が急増し、利回りがゼロ%近辺まで急低下している。この背景には資金償還の原資調達を急ぐヘッジファンドの動きもあるという。【13日 ダウ・ジョーンズ】
利回りが急速に低下しているのは、FRB(米連邦準備制度理事会)による超低金利政策によるところが大きいが、米国経済の先行き見通しの悪化や年末を控え安全資産への投資需要が強まっていることも大きな要因となっている。しかし、今回の最も重要な要因は、ヘッジファンドが金融危機で投資家からの資金償還請求が殺到する中で、その原資の調達を急いだあまり、滞留した資金の安全な運用先として国債に集中していることだ。利回りがゼロ%近辺まで低下したのは今年に入って2回目となる。最初は米投資銀行大手リーマン・ブラザーズが破産した9月で、その際には3ヶ月物国債の利回りが0.04%を付け、1ヶ月物は一時、ゼロ%を下回りマイナスになったほど。先週の13日時点での米短期国債の利回りは、3ヶ月物が0.208%、1ヶ月物が0.08%となっている。流動性対策や世界同時利下げで流動性懸念は緩和したものの、投資家は金融危機による広範な経済への悪影響に関心を移しており、安全な投資先として米国の短期国債を選ぶ傾向が強まっている。また、企業やディーラーの間で決算前のお化粧買いの動きが見られるほか、投資対象を米国債に限定している投資信託などが、米国の短期国債を購入しているもよう。さらに、外国の中央銀行はここ数ヶ月の間、ファニーメイ(米連邦住宅抵当金庫)やフレディマック(米連邦住宅貸付抵当公社)に投資していた資金を米短期国債へと移しており、年末にかけての需要増に拍車をかけている。今後の見通しについて、米国債のトレーダーは、短期国債に対する強い需要は2009年初めまで続くものの、年が明ければ政府による経済対策の効果や市場のパニックも沈静化し始めるので、投資家の短期国債離れが現れ、利回りは緩やかに上昇する可能性があると指摘している。


Dow Jones
13 Nov 2008 20:22 GMT =
DJ OFF THE RUN:T-Bill Yields Could Go To Zero As Year-End Nears

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