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米政権移行チーム、SECによるデリバティブ取引の監督強化を提言

バラク・オバマ次期大統領の政権移行チームのメンバーが、デリバティブ商品などの透明性を確保するため、金融当局の監督を強化すべきだと主張した。【18日 ダウ・ジョーンズ】
SECの元民主党系委員として知られるロエル・カンポス(Roel Campos)氏は18日に出席した講演の中で、「すべての合成証券とすべてのデリバティブ商品は、SECによって監督される必要がある。過去に比べれば安全な状態にあるという間違った認識を抱かないようにするため、投資家は、情報開示や透明性、取引相手、レバレッジ、持分、デリバティブ商品について精通している必要がある」と語った。現在問題となっているのは、数兆ドルの規模に達しているデリバティブ市場で、この中にはエクイティ・スワップ取引も含まれる。エクイティ・スワップとは、投資家と銀行などのスワップディーラーで、一定期間後に株式の損益(経済的持分)と固定金利などを交換するという契約である。固定金利を受け取る側に立つ場合は、議決権持分は保有せずに、その株式の経済的損益を享受することができる。持分の隠蔽(Hidden Ownership)と呼ばれることもあり、過去にはヘッジファンドが情報開示義務の回避に利用した経緯がある。SECの13D規則では、特定企業の株式保有比率が5%を超える場合、投資家は大量保有報告書を提出しなければならない。しかし、株式の売買とエクイティ・スワップを組み合わせた取引を行えば、議決権を相手に移転することによって開示規制を逃れることができる。この仕組みを利用すれば、ヘッジファンドやライバル企業は相手企業の経営改革や買収などを仕掛けるとき、秘密裏に株式の取得を進めることが可能になる。また、カンポス氏は、ヘッジファンド運用会社のSEC登録を義務付ける必要があるとの持論を繰り返した。登録によって、SECはヘッジファンドに対し、定期検査を実施し、会計帳簿を調べることが可能になるからだ。ヘッジファンドへのSEC登録の義務化を狙った最近の動きとしては、SECが2004年12月に制定した規則があるが、このSEC規則は2006年に米連邦控訴裁判所が無効判決を下したため、現在は、ヘッジファンド運用会社は、直接の規制を免れている。カンポス氏は、「ヘッジファンドはレバレッジを利用して巨額の資金を運用しているが、こうした巨額のダークプール(非公開の流動性)を把握できていないのが実態だ」と述べ、SECはこうした商品を熟知した有能な専門家を業界から起用すべきだと提言した。デリバティブに関する情報開示の強化は、SECの新委員長が就任した後に行われると見られている。


Dow Jones
18 Nov 2008 21:39 GMT =
DJ Obama's SEC Point Man Seeks More Disclosure Of Derivatives

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