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ポールソン米財務長官、ヘッジファンドに対する監督強化を強調―講演会で

ヘンリー・ポールソン米財務長官は20日、カリフォルニア州で講演し、ヘッジファンドに対する監督を強化する必要があるとの認識を示した。複数のメディアが報じた。
ポールソン(Henry Paulson)長官は、ヘッジファンドが金融システムの安定に大きな影響を及ぼす可能性があると指摘した。同長官が提唱している金融システムに対するシステミック・リスクを監視する新しい金融監督機関の創設構想の一環として述べられたものだ。同長官は講演の中で、「金融監督当局が金融市場の安定を図るためには、ヘッジファンドなどの大型で金融システム上重要な金融機関に対して一定の認可を取得することを義務づけ、何らかの形での監督が可能となるようにすべきだ」と述べている。同長官は3月末に、金融行政改革のたたき台となる「金融行政構造改革計画書」(Blueprint For A Modernized Financial Regulatory Structure)を発表した。その中で、連邦政府がヘッジファンドに金融機関として一定の認可を与える業務や、その事業活動を監督する事業行為規制当局(Conduct of Business Agency)の創設を提案している。ヘッジファンドに対する監督強化については、証券取引委員会(SEC)への登録を義務付けたSEC規則の復活が予想されている。この規則は、2004年に導入されたものの、その後の連邦裁判所判決で執行停止となっている。同規則では、一定基準以上のヘッジファンドに対し、SECへの登録と、金融監督当局による業務検査時の会計帳簿公開を要求している。この規則の執行には法整備が必要となるが、米議会ではすでに法制化に向けた準備が進められている。上院財政委員会のチャールズ・グラスリー委員長は13日に、ヘッジファンドのSEC登録を義務付ける法案を再度、議会に提出する意向を明らかにした。また、ポールソン財務長官は、ヘッジファンドに純資産比率に規制を設ける考えで、ヘッジファンドの外部借り入れに上限が設定されるとの見方がある。また同長官は、現在より頻繁なペースでポジションの情報開示するよう義務付けたいとしている。しかし、ポールソン財務長官は来年1月のオバマ新政権の発足に伴い退任するため、この提案がどこまで実施に移されるかは不透明だ。

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