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モナコ籍のヘッジファンド・SRMグローバル、「極秘」情報の報道を巡り米メディア提訴

モナコに拠点を置くヘッジファンドのSRMグローバルが、運用成績に関する「極秘」情報を報道したとして、米経済紙ウォールストリート・ジャーナルを提訴していることが明らかとなった。英紙フィナンシャル・タイムズなど複数のメディアが報じている。
UBS出身の著名ファンド・マネージャー、ジョン・ウッド氏率いるSRMグローバルが問題視しているのは、ウォールストリート・ジャーナルが今年8月に報道した「Woods Fund Takes a Beating(ウッド氏大損)」と「Hedge Fund Suffers Sharp Losses(ヘッジファンド、急速な損失拡大に苦しむ)」の見出しのついた2本の記事。2本の記事の中でウォールストリート・ジャーナルは、SRMグローバルの傘下ファンドについて、2006年に同社が設立されて以来のパフォーマンスが、マイナス85%まで落ち込んでいると報道した。SRMによれば、この情報は投資家宛てに「極秘」情報として知らされたものだが、ロンドン駐在のウォールストリート・ジャーナルの記者が伝え聞き、SRMの承諾なしに報道したという。この件に関してSRMは、同社の情報保護に関する権利を「著しく侵害した」と主張している。SRMは以前から投資家に対して、運用成績に関する情報を外部に漏洩した場合は、訴訟も辞さないと警告していた。一方、ウォールストリート・ジャーナルは2本の記事に関して、「公共の利益に即しており、何の違法性もなく、報道するのはジャーナリストとしての責任だ」と反論している。来週から英高等裁判所で始まる裁判で、仮にSRMが勝訴した場合、メディアはヘッジファンドが投資家に伝えた情報を報道できなくなる。ヘッジファンド業界は、情報開示が進んでいないと批判される傾向があるが、同社の提訴により、ヘッジファンド業界に関する報道がいっそう困難となることが予想される。ヘッジファンド業界は今年、過去最悪の運用成績に落ち込んでいる。そのため、情報開示を制限するヘッジファンドが増えているという。業績が悪いことが明るみに出ると、競合他社から保有する資産に対して空売りを仕掛けられ、業績が一層悪化することを懸念しているからだ。SRMは、英住宅金融大手ノーザンロックが国有化される以前の筆頭株主であり、米住宅ローン最大手カントリーワイドの株式も大量に保有していた。

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