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金融危機の「勝ち組」空売り専門ヘッジファンド各社、いち早くロングに転じる

金融株や住宅ローン関連証券の空売りで大きなリターンを上げたヘッジファンド各社が最近、相次いでロング・ポジションに転じる動きをみせている。【9日 ダウ・ジョーンズ】
一部のヘッジファンドは、金融危機が表面化する以前より、金融関連株や住宅ローン関連証券の下落を予想し、2007年以降から、それらのショート・ポジションを積み上げ、金融危機以降に大きなリターンを上げた。彼らは現在、上昇基調を見込んでロング戦略への投資配分を拡大しているという。著名ヘッジファンド・マネージャー、ジョン・ポールソン氏率いる運用会社ポールソン(運用資産360億ドル超)は、昨年、サブプライム・ローン関連への空売りを行い、昨年のヘッジファンド業界で最も利益を上げた運用会社といわれている。そのポールソンが10月、金融関連株へのロング戦略を専門としたファンド「Paulson Recovery Fund」をローンチした。同ファンドは株式のみならず、元々空売りを仕掛けていたサブプライム・ローン関連証券に対してもロング・ポジションを取るという。また、米投資信託「CGM Focus Fund(運用資産43億ドル)」が、運用資産の40%を金融株へのロング・ポジションに配分していることが、当局への最新の届け出から明らかとなった。同ファンドを担当するケン・ヒーブナー氏は昨年、保有していた金融株のほとんどを売却し、当時株価が急伸していたカントリーワイドやインディマックに対しても空売りを仕掛けたことにより、同ファンドは昨年80%のリターンをあげた。今年のヒーブナー氏はマイナス50%超と苦戦している。だが、同氏は最近ウォールストリート・ジャーナルに対して、来年の銀行は、預金及び貸し出しから高い利益を得るだろうと自らの見解を示している。今年ヘッジファンド業界が過去最悪の状況に陥る中、大きなリターンをあげている戦略の1つがショート・セリング(空売り)戦略だ。米調査会社ヘネシーの指数では、空売りを専門とするショート・バイアス戦略が、11月までの年初来リターンをプラス27.34%としており、9-10月だけでも16%近いプラスとなっている。空売り専門で名高いヘッジファンド・マネージャー、ビル・フレッケンスタイン氏は先日、自身のメールマガジンにおいて、相場の下落基調がもう少し続くと予想しつつも、ショート専門の傘下ファンドを閉鎖すると語った。相場の下落がかなり進んだことにより、空売りでリターンが見込める余地が大幅に減っていることを受けての対応とみられる。また、米政府による金融安定化法案により、低迷している金融機関に対して資本注入が行なわれ始めたことにより、今後は金融機関が持ち直す見通しも広がっている。こうした最近の情勢を踏まえて、市場の動向にいち早く反応するポールソン氏や、その他、百戦錬磨のファンド・マネージャーたちが、このまま空売りを継続する可能性は低いとみられている。


Dow Jones
09 Dec 2008 20:52 GMT =
DJ Some Of The Notable Bears Have Become Notable Bulls

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