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MBS投資で利益を上げるヘッジファンド―米財務省は買い取りを見送り

米政府は、金融危機で一時流動性が失われたMBS(不動産担保証券)を買い取る救済策をいったん見送ったが、一部のヘッジファンドがそのMBSを取得して利益を上げている。【8日 ダウ・ジョーンズ】
最近、ヘッジファンドがMBSの買い取っているとの報道が増えているが、裏を返せば、ヘッジファンドはMBSに対して投資価値があると判断していることを意味する。MBSについては当初、政府が7,000億ドルの救済資金を使って銀行から買い取る計画だった。米財務省のブルックリー・マクローリン(Brookly McLaughlin)報道官は8日、「我々は当初、非流動性資産(流動性が低下した資産)を買い取る方向で議論していたが、その時点では、政府が迅速に買い取りを進めることは不可能だった」とコメントした。その上で、マクローリン報道官は「我々は現実的に対応したかった。したがって、銀行への公的資金注入の方が、我々にとって最も即効性がある政策だと考えた」と述べた。しかし、今後財務省が金融機関からMBSを買い取る可能性については否定しなかった。ヘンリー・ポールソン財務長官は、MBSの買い取りを断念し、銀行への公的資金注入を決断した。報道によると、その決定が行われた数週間のうちに、ジョン・ポールソン氏のヘッジファンド「Paulson Advantage Plus」などの大手ヘッジファンドが、価格が急落したMBSを買い漁っていたという。皮肉にも「Paulson Advantage Plus」は、昨年はRMBS(住宅ローン担保証券)の価格急落に賭けたショート・ポジションから利益を上げている。このほか、MBS投資に積極的なヘッジファンドには、プロビデンス・キャピタル(Providence Capital)傘下の「Master ABS Fund」と「Guggenheim Asset Management」がある。こうしたヘッジファンドは、少し前まで取引が敬遠されていたMBSへの投資によって利益を上げている。これは、政府の厳しい介入を受けていた市場が、徐々に制約が取り払われ自由化が進んでいることを示している。もちろん、ヘッジファンドがMBS投資に踏み切ったのは、政府による銀行への公的資金注入があったからであり、そうした金融安定化政策の後押しがなければ、ヘッジファンドがMBS投資で利益を得ることはできなかったという見方もできる。いずれにせよ、政府による銀行救済プログラムの最大の眼目は、金融システムの崩壊を回避するという点にあったので、その点では財務省の思惑通りになっているといえよう。


Dow Jones
08 Dec 2008 21:01 GMT =
DJ US Tsy Dept Not Swayed By News Hedge Funds Buying Toxic MBS

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