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ナスダック元会長メードフ氏の巨額詐欺事件、ヘッジファンド業界への影響必至

米ナスダック取引所のバーナード・メードフ元会長が詐欺容疑で逮捕された事件により、ヘッジファンド業界も巨額の損害を被ったことが明らかとなった。【12日 フィナンシャル・ニュース】
メードフ(Bernard Madoff、マドフとの表記)元会長が運用していた投資ファンドには、多くの著名ファンド・オブ・ヘッジファンズ(FoHF)も投資していたとみられている。今後、同ファンドへの投資は丸損となる可能性が高く、FoHFなどに対してデュー・デリジェンスの能力が改めて問われるのは必至の情勢だ。メードフ元会長は11日、投資顧問活動を通じて、ポンジー・スキーム(ねずみ講に似た詐欺で、新規加入者の資金で既存の加入者に配当などを支払う)の詐欺を働いた容疑で米連邦捜査局(FBI)に逮捕された。FBIによると、同会長は傘下の投資ファンドの投資家に対して虚偽の運用報告を行い、集めた新規の資金をそのまま配当や償還に回していたという。今回の事件による被害総額は、およそ500億ドルにのぼるとみられており、過去最大の規模となる見通し。英ヘッジファンド格付け会社アレンブリッジ・ヘッジインフォ(Allenbridge Hedgeinfo)のクリストファー・ミラーCEOは「すでに大手ヘッジファンド数社が今回の事件に巻き込まれたことが判明している。今後、ヘッジファンド業界に与える影響は、エンロン事件よりも大きなものになる恐れがある」と分析している。スイスを拠点とするFoHF運用会社は「ジュネーブでもこの話題で持ちきりだ。富裕層の個人投資家が巨額の損失を被ったとみられている」と語った。米調査会社ヘッジファンド・リサーチ(HFR)によると、FoHFは今年すでにパフォーマンスが年初来でマイナス19.1%と低迷している。投資家への償還も重なり、運用資産は年初から14%減少、また今年下半期のピーク時から17%減少した。ミラーCEOは「今回の事件により、投資家がパフォーマンスの真偽に関して、まったく無頓着であることが浮き彫りとなった。今回、事件が明るみになったのも、最近になってヘッジファンド業界で償還請求が拡大したからだ」と述べた。また「ポンチ・スキームは、絶えず新規の資金が流入しないと存続できない。投資家はパフォーマンスがいいと聞くと、ついついほかのことは目をつぶる傾向がある。しかし、その結果がもたらす影響は圧倒的に巨大なものだ」と語り、今後ヘッジファンド業界への規制が厳しくなる可能性があるとの見解を示した。検察当局によると、メードフ元会長は今月初め、自身が運営するメードフ証券投資会社の従業員に対して、同社の投資顧問活動は大規模な「ポンジー・スキーム」にすぎないと告白したという。


Dow Jones
12 Dec 2008 14:52 GMT
DJ Financial News:Hedge Funds Face 'Massive' Loss In Madoff Case



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