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メードフ証券のヘッジファンド巨額詐欺受け、デュー・デリジェンスへの懐疑広がる

米ナスダック取引所のメードフ元会長が詐欺容疑で逮捕された事件について、投資家側の金融機関などが、適切なデュー・デリジェンスを実施していなかった点が指摘されている。【13日 バロンズ】
米大リーグのニューヨークメッツ・オーナー、フレッド・ウィルポン(Fred Wilpon)氏らが共同設立した不動産投資会社スターリング・エクイティーズ(Sterling Equities)は12日、メードフ(Bernard Madoff、マドフとも表記)元ナスダック会長が運用していた投資ファンドに投資していたことを明らかにした。スターリング・エクイティーズは声明の中で「当社が行なっているさまざまな投資の中に、メードフ氏の証券会社(Madoff Securities)が運用を担当している口座があった。今回の事件に関しては非常に遺憾だと考えている。今後はほかの投資家と同じく、事態の推移を注意深く見守る所存だ」と言及している。ヘッジファンドのシーブリーズ・パートナーズ(Seabreeze Partners)を率いるダグラス・カス(Doug Kass)氏は12日「今回の事件は、市場がすでに悪化しており、信用が著しく収縮している現状において、更なる追い討ちとなるだろう」と語った。この事件に関しては、なぜデュー・デリジェンスは機能しなかったのかという大きな疑問が残る。実際、これまでにもメードフ元会長に対しては、いくつかのケースで疑惑が持ち上がっていた。例えば、あるファンド・オブ・ファンズ(FoF)運用会社は1990年、メードフ元会長のファンドへの投資を検討したが、同会長が運用とカストディアン(資産管理)を兼任したがるのを不審に思い、投資を見送ったという。1991年には米証券取引委員会(SEC)が、登録されていない投資ファンドが4.4億ドルの資金を調達したとしてフロリダの会計士2名を提訴した。後になって、そのファンドを運用していたのがメードフ元会長であったことが判明した。また、バロンズの元記者は2001年、メードフ元会長がフロント・ランニング(証券会社などが、顧客から受託した有価証券の売買を成立させる前に、より有利な価格で成立させること)を行なったと報道している。同元会長はその時点では報道を否定した。こうした状況を鑑みると今後、ヘッジファンド業界でデュー・デリジェンスの重要性が高まるのは確実な情勢である。あるファンド・マネージャーは「今後は、通り一遍の審査しか行なわない運用会社と、厳正な審査を行なう運用会社とでは、大きく明暗が分かれるだろう」と指摘している。


Dow Jones
13 Dec 2008 05:10 GMT
Barron's(12/15) Fund Of Information: Madoff's Scam: Simply Amazin'

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