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メードフのヘッジファンド巨額詐欺、欧州で被害拡大―富裕層の人脈を巧みに利用

メードフ元ナスダック会長の巨額詐欺事件において、欧州の富裕層における人脈が巧みに利用されたと関係者は指摘している。【16日 ウォールストリート・ジャーナル】
メードフの巨額詐欺事件において、とりわけ欧州で被害が拡大していることが判明している。その要因として、今回の詐欺事件が欧州各国の富裕層における人脈を巧みに利用していた点が挙げられる。実際、多くの投資家は、人づてに紹介されたまま投資しただけで、誰に資金を預けていたのか把握していなかったという。特にスペインでは、サンタンデール銀行のエミリオ・ボティン会長を頂点とする、いわゆる「金融貴族」社会を通じて、多くの富裕層にメードフのファンド投資が広がった。中でも、ボティン会長の息子と娘婿が共同経営するM&Bキャピタル・アドバイザーズは、スペインやポルトガルの富裕層にメードフのファンドを斡旋し、計1.5億ユーロ超を集めていたという。ボティン会長の娘婿は、1990年代からメードフ元会長との関係を構築していたが、詐欺にはまったく気付かなかったと話している。欧州で2番目の規模を有するサンタンデール銀行は、今回の詐欺事件で23.3億ユーロを失い、欧州で最大級の損失を被った銀行となった。M&Bは、サンタンデールにメードフのファンドを斡旋してないし、仲介役にもなっていないとしている。一方、サンタンデールは15日、M&Bとは業務上何も関係ないとの声明を出した。スペインでは、他にも富裕層の人脈が利用されていたようだ。米投資会社フェアフィールド・グリーンウィッチ・グループのオーナー、ウォルター・ノエル氏の娘婿、アンドレス・ピエドライタ氏は、スペインの富裕層を相手にメードフのファンドを大量に売りさばいたという。また、フェアフィールドの「Fairfield Sentry」が、メードフ証券のフィーダー・ファンドとして販売されていた。ピエドライタ氏は、数年前にスペインに移住し、夫婦ともに社交界の顔となっていた。メードフ証券に対しては、同社が公表する好調なリターンに対して、常に疑問視されていた。しかし、同ファンドに資金を注ぎ込んだ投資家の多くは、人脈を通じた付き合いで投資を決定しており、疑問を挟む余地がなかったものとみられる。あるスペインのファンド・マネージャーは「今回の事件は人脈、つまり信頼関係を巧みに利用していた。それが原因で、ここまで被害が拡大したのだろう」と語っている。


Dow Jones
16 Dec 2008 02:25 GMT
WSJ(12/16) UPDATE: Social Networks Aided Madoff In Europe

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