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空前の投資機会を前に手をこまねくヘッジファンド業界―資金調達が難航

市場環境が悪化する中、株や債券などの資産が割安となり空前の投資機会が到来しているが、多くのヘッジファンドは運用資金を確保できずにいる。【23日 ダウ・ジョーンズ】
ヘッジファンドに対する一連の逆風の中、新規にローンチされるヘッジファンドの本数が減少している。米調査会社ヘッジファンド・リサーチ(HFR)によると、第3四半期は1996年に調査を開始して以来、初めて清算本数がローンチした本数を上回った。住宅ローン関連や株式など割安な価格となった資産が大きな収益機会となることを認識しながら、資金確保のめどが立たずに手をこまねいているヘッジファンド・マネージャーは多い。米ヘッジファンド運用会社ダルトン・インベストメンツ(Dalton Investments、運用資産8.5億ドル)のスティーブン・パースキーCEOは「現在のような厳しい市場環境の中で、出資してくれる投資家を見つけることは非常に困難だ」と語った。ダルトンは今年に入って、割安となったMBS(モーゲージ担保証券)に投資するファンドを設立し、現在2億ドルを運用している。パースキーCEOは「資金調達のためにかなり奔走した。MBSに対する投資家の抵抗感は非常に強く、またヘッジファンドが閉鎖や償還停止に陥ることを危惧しているためだ。10年のヘッジファンド運用歴があるが、これほど資金調達に苦労したのは初めてだ」と語った。現在、同ファンドのパフォーマンスは好調に推移しているという。また、ヘッジファンドの大口顧客である年金基金や大学基金などの運用成績が不振に陥っていることも資金調達に追い討ちをかけている。こうした機関投資家は、株や債券、プライベート・エクイティ(PE)、コモディティへの投資で苦戦しているため、ポートフォリオのリバランスが求められ、ヘッジファンドのポジションを縮小するケースが増えている。著名ファンド・マネージャーが新たにファンドをローンチする場合、実績と知名度により、現在のような市場環境においても資金調達がある程度可能であるが、実績のない新興マネージャーの場合、ほぼ不可能に近いといっていい情勢である。ヘッジファンド業界の事情に詳しい専門家は「金融業界にいるものであれば、特に債券市場において、現在20年に1度の投資機会を迎えていることは誰でも知っているはずだ。しかし皮肉にも、最も資金を必要とする状況において最も資金不足に陥っている」と指摘している。


Dow Jones
23 Dec 2008 21:04 GMT =
DJ Hedge Funds Raising Cash Find Investors Guarded

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