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米著名アクティビストのアイカーン氏、今後の見通しを語る―米金融誌バロンズとのインタビュー(第4回)

(第3回からの続き)米金融誌バロンズが、アクティビストとして名高い米著名投資家カール・アイカーン(Carl Icahn)氏とのインタビューを掲載している。
今回は、インタビューの内容を要約した記事の最終回となる第4回をお届けする。(全4回)【11月29日 バロンズ】
バロンズ:ネット検索部門がなくなった場合、ヤフーの見通しはどうなるでしょうか。アイカーン氏:検索部門がなくてもヤフーはトップクラスの情報サイトといえるだろう。同社のコンテンツはとても充実している。それに検索部門をマイクロソフトに売却しても、ヤフーのサイト上において検索機能はそのまま存続することになるはずだ。それにマイクロソフトが買収したほうが、ヤフー単独よりもグーグルに対抗できるだろう。なんといってもマイクロソフトには潤沢な資金があるので、今後10年は検索機能の技術開発に予算を投入できるはずだ。バロンズ:ジェリー・ヤン氏が最近、ヤフーCEOを辞任したことをどう思われますか。アイカーン氏:ヤン氏のことは評価している。彼にはカリスマ性がある。しかし、実績は過去のことに過ぎない。(米証券取引委員会(SEC)への届け出によると、アイカーン氏は11月、ヤフー株5.4%を6,700万ドルで取得している。)バロンズ:タイム・ワーナーについてですが、アイカーンさんにとってはいい形で決着しました。あなたが提案した各事業の分離は実現しませんでしたが、自社株買いが実施され、株価は押し上げられました。アイカーン氏:収支的には成功したといえるだろう。当方の要求が正しいことが判明したために、タイム・ワーナーはその一部を実行したのだと思う。主張が受け入れられるのに数年かかることもあるし、ときには受け入れられないこともある。最終的には同社の株を高値で売り抜けられたので、成功だといえるだろう。バロンズ:同じく投資先であるモトローラに関してですが、近年株価は低迷しています。あなたは同社の経営に参画していますが、これまでのところの評価をお聞かせください。アイカーン氏:新共同CEOのサンジェイ・ジャ(Sanjay Jha)氏が事態を是正すべく全力を尽くしているところだ。またもう1人の共同CEO、グレッグ・ブラウン(Greg Brown)氏は経費削減に取り組んでいる。モトローラは偉大な企業だという従来からの私の評価に変わりはない。バロンズ:アイカーンさんご自身の今年について、成功した点、うまくいかなかった点についてお聞かせください。アイカーン氏:傘下のヘッジファンドにおいてはあまりよくなかった。しかし、レバレッジをあまり使っておらず、潤沢な資金を保有しているので問題はない。優先債の売りが世界恐慌の頃の水準にまで達し、クレジット市場では流動性が枯渇している。今後破綻が相次ぐのは間違いないだろうが、破綻債権市場は私が知り尽くした分野であり、今後大きな収益機会が到来すると見込んでいる。バロンズ:ご自身のヘッジファンドでは償還請求はありますか。アイカーン氏:償還請求を受けていないヘッジファンドなどないだろう。もちろん、我々のヘッジファンドも償還請求を受けている。今後、ヘッジファンド業界においては地殻変動が起きるだろう。バロンズ:どのようなものでしょうか。アイカーン氏:今後1、2年で破綻するヘッジファンドは相当多いはずだ。間違いないだろう。こうしたヘッジファンドは償還請求が相次いでおり、クローバック条項※を盛り込んでいる運用会社も多い。そういう運用会社は向こう数年間、手数料収入が減少するだろう。どの程度のヘッジファンドが生き残ることができるのかはわからないが、我々はヘッジファンド事業から撤退しない。バロンズ:プライベート・エクイティ(PE)について今後の見通しをお聞かせください。アイカーン氏:PEの功績の1つは、対象となる企業に対して適切な経営者を送り込むことだろう。その結果、経営の合理化が図られ、収益は拡大する。しかし、高いレバレッジをかけるのでリスクが高いことも事実である。PEファンドには金融危機の影響が直撃しているが、高いリスクをかけていた代償だといえる。バロンズ:どうもありがとうございました。※クローバック条項(clawback)
払い戻し制度の意味。ヘッジファンドなど投資ファンドの運用担当者は、ファンドの運用成績に応じて成功報酬を受け取るが、契約で定められたある一定額を超えた部分について、ファンドに返還したり、将来の損失に備えて留保することを示す。


Dow Jones
29 Nov 2008 05:06 GMT
Barron's(12/1) Why This Famous Raider Is Scooping Up Debt

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