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米ヘッジファンド大手のルネサンス、傘下ファンドの管理報酬放棄へ

著名な数学者であるシモンズ氏が率いるルネサンス・テクノロジーズは、傘下ファンドで今年の管理報酬を放棄する意向を明らかにした。【5日 ウォールストリート・ジャーナル】
この先物戦略ファンドは、「Renaissance Institutional Futures」で、さまざまなコモディティや米国債、通貨などの先物投資に特化したファンドとして知られる。創業者のジェームズ・シモンズ(James Simons)氏は、同ファンドの投資家に対し、2008年の運用成績の悪化を理由に今年は管理報酬を徴収しないと通知している。同ファンドの管理報酬は1%となっていた。同ファンドの2008年のリターンは、マイナス12%となったものの、主要株価指標であるS&P500のマイナス38%(配当金含む)や、世界のヘッジファンド業界の平均であるマイナス20%(ヘッジファンド・リサーチ調べ)に比べ、良好な成績だった。同ファンドの運用資産規模は30億ドルであるため、今回の管理報酬免除による減収規模は3,000万ドルとなる計算だ。ルネサンス(Renaissance Technologies)では、同ファンドの2009年の運用成績が良好となっても免除の方針には変わりはないとしている。現在多くのヘッジファンドでは投資家から資金償還請求が殺到しているが、ルネサンスは償還停止や償還条件の変更を行っていない。しかし、近頃は、投資家をつなぎとめるため、あらゆる種類のヘッジファンドが手数料の引き下げに追い込まれている。一方、シモンズ氏が運用している別のファンド「Renaissance Institutional Equities Fund」については、管理報酬の引き下げが行われない方針だ。同ファンドはS&P500を上回る目的で運用されており、昨年の運用成績はマイナス16%だったが、S&P500のリターンを4-6%上回った。また、もう一つの大型ファンドに「Medallion Fund」がある。同ファンドはリターンがプラス80%と好調だが、運用資産の100%が従業員からの出資となっている。ヘッジファンドの管理報酬は一般的に1-2%となっているが、これを引き下げることは異例だと言える。管理報酬による収入は、事業運営費の原資となるほか、成功報酬が発生しなかった場合の収入補填の役割を果たすからだ。しかし、ルネサンスはヘッジファンド業界のリーダー的存在であり、傘下ファンドの管理報酬放棄の措置は、他のヘッジファンドにも波及する可能性がある。


Dow Jones
05 Jan 2009 05:00 GMT
WSJ(1/5) Renaissance Waives Fees On Fund That Gave Up 12%

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