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空売り戦略のヘッジファンド、08年はプラス34%と好調―空売り規制復活の動きも

2008年は金融危機の影響による世界的な株価急落が起こる中で、空売り専門のヘッジファンドが堅調なリターンを上げていたことが分かった。【9日 ダウ・ジョーンズ】
米調査会社ヘッジファンド・ドット・ネット(HedgeFund.net)によると、空売り戦略のヘッジファンドは、2008年のリターンが平均してプラス34%と堅調な運用成績を残した。これは、S&P500種のマイナス38%を大きく上回る数字だ。キニコ・アソシエイツ(Kynikos Associates)が運用する「Ursus」は、空売り戦略のヘッジファンドとしては最大級の規模を有するファンドだ。このファンドの2008年のリターンは、プラス50%超だった。だが昨年は、米証券取引委員会(SEC)が9月の株価急落時に空売り禁止措置を発動し、多くのヘッジファンドに打撃を与えた。空売り禁止措置は2008年の10月初めに解除されたが、空売りに対する規制を求める声が無くなったわけではない。米下院金融サービス委員会のゲーリー・アッカーマン(Gary Ackerman)議員は9日、アップティック・ルールの復活を目指す法案を議会に提出している。アップティック・ルールとは、直近に約定した価格よりも低い水準で空売りの注文を出すことを禁じるもので、株価の急落を抑える効果があると見られている。同ルールが最初に導入されたのは、大恐慌による影響で株価が急落した1938年だった。その後、アップティック・ルールは2007年7月にSEC(米証券取引委員会)によって廃止されたが、その直後からサブプライム住宅ローンの焦げ付きに絡んだ信用収縮が始まり、ダウ平均株価指数も同ルールの廃止以降35%超も下落している。このため、同ルールの解除が金融市場の混乱に拍車をかけたのではないかという議論が起きていた。アッカーマン議員は、「アップティック・ルールの廃止後に、空売りによる株価操作が急増、多くの株式の価値が急落している」とし、「アップティック・ルールは、こうした空売り行為の乱用を防ぎ、金融市場の安定を確保し、市場の信頼を回復する上で不可欠だ」と話す。同議員が提出したアップティック・ルール復活法案は、SECは法律施行後90日以内に自主的に同ルールを復活させることが求めている。また、SECが自主的に復活させなければ、SECに対し同ルールの適用を強制することが可能となっている。


Dow Jones
09 Jan 2009 18:46 GMT
DJ Some Sort Sellers Thrived In 2008; Uptick Rule May Return

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