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IPO市場における機関投資家の勢力図に変化―ヘッジファンドの存在感は低下

昨年ヘッジファンド業界が大きく落ち込んだことにより、新規株式公開(IPO)市場における買い手の勢力図が変化する公算が高まっている。【12日 ウォールストリート・ジャーナル】
5年ほど前までは、IPOに参加する主な機関投資家といえば、殆どの場合が投資信託だった。しかし近年は、資産規模を拡大したヘッジファンドが、IPO市場の参加者としての地位を着実に築いてきた。だが昨年来、ヘッジファンドは相次ぐ償還請求に直面し、多くのファンドが清算に追い込まれている。そのため、今後のIPO市場では投資信託が再び勢力を取り戻すとみられている。IPOに関わるある専門家は「IPO市場はヘッジファンドが頭角を現す前の時代に戻りつつあり、昔からの投資家である投資信託が存在感を回復しつつある。こうした流れは、今後数年間とはいかなくても数ヶ月間は続くだろう」との見通しを示している。その上で、IPO市場におけるヘッジファンド勢力の撤退はマイナス面だけではないと指摘する。投資信託や年金基金は、IPO市場に「相応しい」投資家だと考えられている。彼らは、それぞれのポートフォリオのバランスを考慮して新規公開銘柄を購入する。そのため、短期間でのリターン確保のために株式をすぐに売却したがるヘッジファンドとは違い、投資信託や年金基金は、株式を長期間保有する傾向がある。もちろん、例外もある。投資信託が短期間で売買を行なうこともあれば、ヘッジファンドでもロング専門であれば、新規公開銘柄を長期間保有することもある。また、長期間保有目的の投資家でも、超人気の新規公開銘柄を手にすることが出来れば、即座に売却して売却益を得るだろう。英大手銀行バークレイズ(Barclays)のグローバル・エクイティ・キャピタル・マーケット部門の責任者であるデビッド・エリクソン(David Erickson)氏は「ヘッジファンドの投資資金が減少していることを考えれば、IPO市場におけるヘッジファンドの影響力は今後、縮小の方向に向かうと推測されうる。しかし、彼らがIPO市場から完全に撤退することはありえない。ヘッジファンドは今後、アルファの追求に注力すると考えられる。IPO市場が元の状況に戻れば、アルファを得るチャンスは豊富にある」と述べている。


Dow Jones
12 Jan 2009 00:28 GMT
WSJ(1/12) Hedge Funds Are Losing Their Fervor For IPOs

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