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相次ぐヘッジファンドの損失拡大と資金流出―悲観的な報道強まる

今年1月の相場は、昨年後半からの市場の混乱を引き続く形で進行し、ヘッジファンド業界の運用成績もマイナス1.8%となったことから、ヘッジファンドに対する先行きに対し、楽観、悲観の両方の見方がメディアで混在している。
ボラタイルな市場はヘッジファンドに有利とする見方がある一方で、リターンの低下や投資家からの資金引き出しで、ヘッジファンドの閉鎖が増加するとの見方もある。そうした中、12日付のニューヨーク・タイムズは、「今年はヘッジファンドの破綻が過去最高になる」という業界関係者の見通しを伝えている。

同紙では、会社の清算を開始したヘッジファンド運用会社、セールフィッシュ・キャピタルの事例を紹介している。セールフィッシュは、SACキャピタルに所属していたマーク・フィッシュマン氏の運用会社で、半年前まで20億ドルを運用していた。同社は債券を専門に運用しており、2006年末には12%を超えるリターンを上げていた。しかし昨年7月にサブプライム危機が発生して以来、ファンドの資産価値は急落。9、10月にいったん持ち直したものの、年末までに15%のマイナス、1月に入っても7%のマイナスとなり、結果的にファンドの清算に追い込まれた。

今年に入ってからは、大型のヘッジファンドでも損失が拡大しているとニューヨーク・タイムズは報じている。例えば、アクティビストとして知られるアティカス・キャピタルの「アティカス・ヨーロピアン・ファンド」はマイナス13%超、リー・エインスリー氏のマーベリック・キャピタルはマイナス9%となっている。それぞれ、2007年の年間リターンは27.7%、26.9%のプラスだった。

投資家に対するアドバイザリー業務を行うアルファ・キャピタルのブラッドレー・アルフォード氏は、同紙の取材に対し「昨年はトレードしやすい年だった。新興国株をロングし、サブプライム関連証券をショートするといった具合だ。だが今年は明確なトレンドがない」と述べ、「今年はヘッジファンドの破綻が過去最高になる」との見通しを示している。



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