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ヘッジファンドが大幅リターン上げるPIPE投資―プライベート・エクイティも注目

一部ヘッジファンドが活発化させているPIPEと呼ばれる投資活動に対して、業界全体が行き詰まりを見せているプライベート・エクイティ(PE)ファンドもにわかに関心を寄せている。【6日 ダウ・ジョーンズ】
PIPEとは、上場企業が株式市場を通さず、相対取引による私募増資により資金を調達する手段のこと。上場株式市場とクレジット市場が低迷する中で、資金繰りに苦しむ企業がPIPEを通じて資金を調達する動きが活発化しており、ファンド側にとっても投資機会が拡大している。特に米国においては、従来からヘッジファンドやPEファンドによるPIPEを通じた投資活動が定着している。ここ数年、資金調達の規模が全体的に縮小する中、新株発行全体にPIPEが占める割合は、2007年第1四半期の65%から2008年の第4四半期には89%まで拡大。金額ベースでは、同時期に41%から61%に拡大している。PE業界は、クレジット市場の低迷で本来得意とするLBOが封印され、別の投資手法を模索する動きを見せている。PE業界の手元資金の規模は1兆ドルといわれている。このPE業界が特に関心を強めていることから、専門家は、PIPEによる投資行動が今後さらに拡大すると予想している。世界最大手のPE投資会社コールバーグ・クラビス・ロバーツ(Kohlberg Kravis Roberts:KKR)も、すでにPIPEを通じた投資を強化しているという。KKRの創業者であるヘンリー・クラビス氏は今週、ベルリンで開催された業界全体の年次会合において、PE投資会社は生き残りをかけて市場環境の変化に適応しなければならないと語った。また同氏は、買収やIPOが困難な中、上場企業の少数株を取得するPIPEは決して軽視できないとコメントしている。PIPEは従来、運転資金や買収のための資金を必要とする中小の企業がよく利用する手法だった。しかし、現在では拡大するバランスシートのギャップを埋めるために、大企業による利用が増えているという。PIPEを通じた投資戦略を採用しているヘッジファンドによると、この数ヶ月は信用収縮の影響もあり、投資可能案件の数が飛躍的に上昇しているという。しかし、PIPEを通じた投資がヘッジファンド業界全体に広がることに対しては懐疑的な意見もある。専門家は、多くのファンドがPIPEを通じた投資に参入するにつれて、利益の確保が容易ではなくなると予想しており、運用会社だけでなく投資家も変化に対応することが求められるだろうとの見通しを示している。


Dow Jones
06 Feb 2009 17:09 GMT =
DJ FOCUS: Hedge Funds Boosted By PIPEs, Buyout Shops Eye Market

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