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金融機関のヘッジファンド向けの融資縮小により、ヘッジファンド業界の淘汰に拍車

金融機関がリスクの高いファンドに対する融資を制限し始めていることから、ヘッジファンド運用会社の淘汰に拍車がかかる恐れが出てきた。【17日 ウォールストリート・ジャーナル】
証券会社や銀行などの金融機関はここ数年間、ヘッジファンドからプライム・ブローカレッジ事業を請け負おうために熾烈な競争を繰り広げてきた。しかし、現在では事態が急転し、母体である銀行が損失を抱えているため、リスク回避を進めるなかでプライム・ブローカー・ビジネスを縮小させている。業界の縮小は様々な形で現われており、幾つかの証券会社は、元LTCMのジョン・メリウェザー氏が運用する旗艦ファンド「Relative Value Opportunity fund」に対する融資を削減したもようだ。同ファンドは2008年の運用成績がマイナス42%となっている。プライム・ブローカーは、今回の金融危機を乗り切る可能性が最も高いと考えられるヘッジファンドを「Aリスト」に載せる一方で、リスクが高すぎる、あるいは、金融機関にとって収益性が低すぎるといったファンドを「Bリスト」に区分しているという。「Aリスト」に入ったファンドは、株式調査、取引データ、投資候補企業幹部への紹介などの優遇措置を受けているが、「Bリスト」に入ったファンドは融資金利が引き上げられる結果となっている。ウォールストリート・ジャーナルによると、「Bリスト」には200以上のファンドが名を連ねているという。金融機関から融資を縮小されたファンドは、他のファンドとの合併、他の会社を探す、ファンドを解散するなどの選択を迫られることになるだろう。下位のリストに載ったとしても、それだけで存続が難しくなるわけではない。特に米金融界に対する依存度が低い小型ファンドは下位リストから脱却する可能性が高い。ファンドのリターンが回復したり、投資家から資金の流入があれば金融機関からの評価も変わってくる。しかし、多くのヘッジファンドはレバレッジを使っているため、借り入れの縮小によってパフォーマンスの改善が難しくなっているのが実情だ。
以下は、「今回の金融危機を乗り切る可能性が高い」と証券会社が評価している、とダウ・ジョーンズが報じたヘッジファンド運用会社の一覧。

ブレバン・ハワード・アセット・マネジメント(Brevan Howard Asset Management)
ブリッジウォーター・アソシエーツ(Bridgewater Associates)
カクストン・アソシエーツ(Caxton Associates)
D.E.ショー&コー(D.E. Shaw & Co.)
デュケーヌ・キャピタル(Duquesne Capital)
エリオット・マネジメント(Elliott Management Corp.)
イートン・パーク・キャピタル(Eton Park Capital)
ギャレオン・グループ(Galleon Group)
ハイブリッジ・キャピタル・マネジメント(Highbridge Capital Management)
キング・ストリート・キャピタル・マネジメント(King Street Capital Management)
キングドン・キャピタル・マネジメント(Kingdon Capital Management)
マーシャル・ウェイス・アセット・マネジメント(Marshall Wace Asset Management)
ミレニアム・パートナーズ(Millennium Partners)
ムーア・キャピタル・マネジメント(Moore Capital Management)
オクジフ・キャピタル・マネジメント(Och-Ziff Capital Management)
ポールソン&コー(Paulson & Co.)
ピーコット・キャピタル・マネジメント(Pequot Capital Management)
ルネッサンス・テクノロジーズ(Renaissance Technologies)
SACキャピタル・アドバイザーズ(SAC Capital Advisors)
ソロス・ファンド・マネジメント(Soros Fund Management)
スターク・インベストメンツ(Stark Investments)
チューダー・インベストメント・コーポレーション(Tudor Investment Corp.)
UBS・オコナー(UBS-O'Connor)


Dow Jones
17 Feb 2009 02:46 GMT
WSJ(2/17) Brokerages Tighten Hedge Fund Financing



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